黒津山

黒津山 1193.5m 2005年3月27日 旧坂内村

今回は山頂を踏めなかった。

前日の朝、家の用事をしていて腰をいためた。それで、行くか行かないの判断がなかなか

出来ずにいた。

その為、前日の夜に地図をプリントアウトしただけで、いつもはしている尾根筋に

マーカで線を入れる事をせず、またスケールを地図に記入しなかった。

その上、前日・前々日に多治見でも雪が舞ったが旧坂内村ではどれくらいの

積雪があるのか見当もつかないと言う不安もあった。

でも、4時ごろに起きてみると、腰の調子も良さそうなので出かける事にする。

関市から何を考えたのか旧高富町の方に向かってしまった。根尾に行くつもりか・・・

10分ほど大回りをして、岐阜市に入り、そして久瀬村・藤橋村と雪が出てきた。

坂内村役場に着き車を置く、着替えをしていると4駆が入って来て役場の

戸を明けてみえるので駐車の許可をもらう。今日は腰痛防止のベルトを巻いて、出発。

役場の裏から広瀬城跡遊歩道に入る。遊歩道には5cmくらいの雪があり、

キックステップで行く。

視界は霧の為、150mくらいで何も見えない。やがて、霧の上に出て去年行った

天狗山が見えるし、一昨年登った湧谷山も朝日に輝いて見える。

城跡35分で城跡に着いたが、雪は10cmはある。

城跡を通ってからすぐにワッパをつけた。

このあたりで初めてかなり古いテープがあった。

熊穴とは大違い。

尾根の向きが東よりに変わったので地図上に

プロットする。

しかし、この時すでに間違っていた。

このあたりで新雪は30cmある。岩尾根があり、その上にシャクナゲ。

なんとかクリアーして前進、前方に急斜面のピークが見える。まだ2時間半しかたって

ないので、時間との整合性は全くないが、アラクラと思い込み木につかまり、

新雪をかいてワッパのツメが掛かるようにして一歩一歩進む。

アー、足がつりそう。セッピを越えてピークに立った。

あら前方にさらに高いピークが出現。なんだここは970m峰だとまた思い込んだ。

 湧谷山  970m峰とアラクラ
         湧谷山                    970m峰とアラクラ

そして、一気に気力が萎えてしまい、今日はここまでとして食事をとる。

ここまで2時間45分、雪を掘ってみると新雪は50cmほどあった。

最後の急斜面の下りでズボンのお尻はべたべたになってしまった。

まあ何とか役場に着いたが、駐車場は車だらけで、僕の車はおおいに迷惑を掛けていた。

家に帰り、時間と地形を合わせて考えてみるが、どうしても現地で考えたのと符合しない。

ひょっとしたらと思いカシミールで確認してみるが写真の尾根と合わない。

では、手前の937m峰なのか?これも合わない。まさか・・・その手前の910mか。

写真とみごとに符号した。アーなんとアラクラまでの半分しか行ってなかったのだ。

もし、あの時足がつりそうにならず、あのまま進んでいたら、さらに新雪は深くなり

動けなくなったかもしれない。今日は季節はずれの雪で遊ばせてもらった。

でも、黒津は三国山・上谷山についで未登になった。

まあ、そのうち機会があったら行くことにしよう。

勘違いの原因 : 印刷した地図にスケールを書き込まなかった。

          尾根は一本と油断して行程の確認をしなかった。

          新雪でのロスを計算に入れなかった。

今日、仕事場でインターネットを見ていたら「鈴鹿・美濃の山歩き」さんのページに

3月20日の黒津山の記録があった。2時間半で970mHの三角点に着かれている。

同じ時間で私は700mも手前にいた事になる。


美濃一人山名録05黒津山