越山

越山 1129.3m 本巣市(旧根尾村) 2005年5月8日
                    2005年6月26日

2005年5月8日の記録

《アプローチ》

久しぶりにR21から根尾を目指す。65分で三橋を通過した。三橋から金原まで15分。

倉見渓谷は1台の対向車も無く、12分で通過。大河原を過ぎて河原に下りる道を探す。

1本見つけたが、何か違う。さらに先に行ってみるが道は川から離れて上がって行く。

もう一度、さっきの所に戻ってみるが落ちてくる谷の向きが違っていたのでさらに戻る。

そうすると河原に下りる道があった。ひどい道だが、えん堤の見える所まで入る。

ちょうどえん堤の上に人がいて、指を指して土倉谷ですかと聞くとそうだとの答え。

《渡渉》

えん堤

準備をして出発、家を出てから2時間50分も

たっていた。えん堤の上にあがり、対岸に渡ろう

とするがえん堤の上を水が流れていて、かなりの

水量がある。上流で渡渉点を探すが全く無い。

しかたなくえん堤から下りて下流の河原で渡れる

所を探す。流れの一つは越えたが、もう1つが

越えられなく断念。靴を濡らしてしまった。

そうしていると、さっきの人が向う岸から渡って

来た。しかたなく靴を脱いで渡るつもりでえん堤の上に行くが、やはり流れが速く、僕には

とても渡れないと悟った。そして断念。

とにかく、あきらめが早い。でも広場にある4駆2台は入山者か。

《帰路》

帰りは猫峠林道が開通していたので、これを通って越波に入り、折越峠を通って上大須。

洞の天井につながっている中電の作業道路の入口を見に行くと、人も通れないように

しっかりガードしてある。

次に、地図は無いがソボ洞の林道を見に行った。昨日の記憶を頼りに探してみると、

金原の集落の入口に地図があって、谷山林道ものっていた。入ってみると舗装はすぐに

切れて、地道の荒れた路面になる。約2キロ進んだが、とても車がもたない気がして

引き返した。入口のカンバンには3998mとなっていたので、半分は行った事になる。

今日は235Kmをムダに走ってしまった。あーあー!!


2005年6月26日の記録

ルート地図

【登り:車−40分−越山谷左岸−30分−

          尾根の上−80分−山頂】
      
       (引き返した分、休憩も含む)

【下山:山頂−45分−尾根の下降点−13分−

          越山谷左岸−25分−車】

《河原へ》

5月8日と同じルートで行く。国道から河原に

下りる道は夏草が茂っていて初めてならばとても

カローラで乗り入れる気にはならないだろう。

えん堤の手前に車を置いて仕度をするが、羽虫が

多くて気持ちが悪い。

《根尾西谷川・越山谷渡渉》

えん堤の上を水が流れているがかなり少ないので、

やはりえん堤に上がって渡渉する。

水深は3・4cmくらいで何の問題も無い。

左岸に渡って植林の中の高みを目指すが、何だか越山谷から離れて行くような気がして

引き返し、谷に下りてみる。谷芯を歩いてみるが、とても歩くことが出来ず、また向きも

さっきの尾根と同じ向きなのでもう一度戻って植林の中を行く。すぐにオギの茂る平坦な所に

出るが、オギはすでに背丈を越えていて見通しが悪く、とりあえず谷の方に向かう。

えん堤の下に着き、標識で越山谷であることを確認する。この第5えん堤からは、とても左岸

えん堤の銘板 に渡れそうに無くさらに上流を目指すが踏み跡はなく、

 ヤブを漕いで次のえん堤に着くがこれもえん堤の上に木が

 茂っていてだめ。そして次のえん堤の手前では左から

 涸れ沢が下りて来ていて、これを登ってえん堤の上に出る

 事が出来た。木が茂っているが前の2つよりは少ないので

 飛び降り、河原を横切りようやく左岸に出る事が出来た。

《尾根に取付く》

いよいよ、ここからが本番なのだが、すでにかなり疲れてしまった。スットクを縮め斜面に

取付く。潅木につかまり、体を持ち上げて行くが遅々として進まない。ブナの曲がった

根もとで一息入れては登って行く。こんな急斜面は蕎麦粒以来か。でもここは踏み跡がない

分だけきつい。そんなブナの根もとで一息入れているとナタメが入れてあった。

さらに登ると古いヒモも出てきた。やはり人は同じような所を

登るらしい。と、ストックを置き忘れた事に気がついた。

もう戻れない。下りは踏み跡があればそちらを行くつもりで

マーキングをしなかったが、同じ所を戻らなければならなく

なったのでヒモをつけて行く。息も絶え絶えで尾根に出ると

10mほど下に赤布があり、踏み跡が上がって来ているが下山

には使えなくなった。

《尾根の上》

尾根には薄いが踏み跡があり、赤布やら古いヒモなどが

付いている。また、登る時には気が付かなかったが下り用に

ペイントマークがしてあった。次第に傾斜がきつくなり山頂直下では踏み跡も分からなくなる。

土倉谷と小倉谷の間の尾根の感じからもうすぐ山頂と思われた頃、シャリバテで気分が

悪くなったので、ヤブの中でおにぎりを1つ食べる。そう言えばもう12時近くなっていた。

《山頂》

三角点

ヒモを付けながら山頂丘を行くと、ヒョイと切開き

に出た。草が茂っていて2m四方も無い山頂に着

いた。お昼にするが、さっきおにぎりを食べた場所

と大したかわりは無い。

今年、夏草が生えて以降、お客さんは僕が始めて

のようだ。国境尾根を少し歩こうとしたが10歩も

行かない内に止めた。ヤブがわずらわしい。

鈴鹿・美濃の山歩きさんは蠅帽子嶺から越山までの

国境を歩かれているが僕にはマネが出来ない。私には蠅帽子峠から蠅帽子嶺までが精一杯だった。

《下山》

下山は往路を忠実に下り、ブナの根元に置き忘れたストックも回収できた。

しかし、えん堤を越えて涸れ沢に出ると、山側に薄い踏み跡がありそれを行く。

所がヤブの中で方向を失ってしまった。いずれにしても越山谷と根尾西谷川の間にいるの

だからあわてる事はないのだが、オギの原の中で右往左往してしまった。

えん堤を渡り、車に戻った時は足はつりそうだし、体中ゴミだらけになっていた。

また、ヤブの中では何度も羽虫が目に入り、越山谷の河原で入った虫はなかなか取れず

残り少ないお茶で目を洗った。それにしても左目だけしか入らないのはなぜだろう。

晩秋や春先に来れば感じ方が違うかもしれないが、今日の越山は第1級のヤブ山だった。

《自宅にて》

「美濃の山(第2巻)」の記録は1987年とあり、確認はしてないが根尾西谷川のえん堤は

まだ無かったのか。そして土倉谷と越山谷の合流点から尾根に取付いているようだ。

「山旅徹底ガイド」は1994年の記録で、越山谷のかなり下流で渡渉しているようだ。

「奥美濃とその周辺の山130山」は1999年の記録で、今回の私のルートと一番近い

と思われるが越山谷右岸の踏み跡は途中から無かったし、尾根の取付きからの踏み跡も

無かった。やはり、尾根の上にあった赤布から下降するルートがメインルートなのだろう。

えん堤

 WEBページで1999年の根尾西谷川のえん堤

 の写真を見つけたが、河原とえん堤までの高低差

 は3m以上あるように見える。今では写真の通り

 で、6年でこんなに石が堆積したという事か。

 この谷川沿いの崩壊の速度はかなり速いようだ。






《アップローチに関して、今後の為》

刈安山は僕には無理だろうから「今後」は無いかも知れないが・・・

自宅からR21・R157で今回の駐車地点まで110Km(2時間20分)。

今回の駐車地点から猫峠林道、折越峠、R418で自宅まで98Km(2時間20分)。



美濃一人山名録05越山