保古山

中津川市阿木から望む保古山
2006/11/12中津川市阿木から望む保古山
国道19号から見るよりも穏やかな感じ

保古山 969.8m 恵那市 2006年11月18日 地形図「恵那

【登り】シロヤシオ渓谷出合9:00−キャンプ場9:25−山頂9:55−展望台10:05

【下り】展望台10:35−植林帯へ10:50−林道出合11:07−車11:50

《保古山について》
ルート地図
山頂まで車道が通じていて登山の対象にはならないと思っていたが、今年の11月7日の中日新聞に県道413号から保古の湖近くまでの「シロヤシオ渓谷」に遊歩道が整備されたとの記事が掲載されていた。

このルートを歩けば山名録に登録出来るのではないかと
11月12日に飯高観音の参詣の帰りに下見に行った。

小野川に沿って車を走らせるが遊歩道の入口とおぼしき箇所はなく、保古の湖手前200m位の林道の入口に「シロヤシオ渓谷」のカンバンがあった。しかし、ここでは出口になってしまう。

しかたなく恵那山荘で話を聞くと、目の前の谷を指差し「この谷を道が横切る所が入口だ」と教えてくれた。
車道を戻り、谷の出合を確認すると確かに切開かれている。地図上の小野川と車道の交差地点だった。

《シロヤシオ渓谷遊歩道入口へ》

シロヤシロ渓谷入口国道19号恵那市正家の信号を右折し、県道407号へ。「根ノ上高原」の案内カンバンに導かれ左折し、県道413号へ入る。

ここから3.8Kmでシロヤシロ渓谷(小野川)の入口になる。

谷の出合の車道のふくらみに車を置き、谷を見上げると
巨石が累々と重なり深山の趣がある。






《保古の湖へ》
サワラの大木
車道から入るとすぐに記事にあったサワラの大木がある。ワーすごい、とその先に踏み跡がない。
岩は苔むした状態で人が足を置いた跡がなく、巨石の間を適当に登って行くしかないようだ。
いや、もしかすると遊歩道を外してしまったのかも・・・。

右岸を行くと岩の洞があり、さしずめ「**の岩屋」とでも言えそうな感じ。

小さい沢の出合で本流を外しそうになるがこの沢を渡ると地図にある神社のガケが見えてくる。右手にガードレールが見えると、この辺りからはリボンが付けてある。

すぐに谷川を渡り、キャンプ場に入った。閑散としたキャンプ場の中を行くと林道に出合い、橋を渡る。更に進むと遊歩道の木の橋があるが、その上では新しい橋を造る工事をしている。
この沢はオーバーフローした湖の水を流すように堰が造ってあるようだ。

ここからは階段になるが湖越しに大きな山が見える。とりあえずカメラに収めたが、これが恵那山だと後で気が付いた。見慣れた形(台形)でなかったので失礼な事をしてしまった。

 遊歩道の橋 恵那山を望む

《山頂・展望台へ》

遊歩道は小さな谷から尾根を行くようになり、一登りで電波塔が立ち並ぶ山頂に着く。地図の電波塔はNHKと民放5社の物らしい。
三角点は辺りは日差しがなく、日なたでお昼にしようと林道に下りると「展望台へ」のカンバンがあった。
これに導かれ2つの無線塔の間を通り、植林の中を下って行くと広場があり、登り返すと大展望が広がっている。

これがよっせーさんの保古山の記録のトップを飾っている展望だ。すごい・すごい。

大展望

笠置山 遠ヶ根峠越しに白山 御岳
       笠置山                 遠ヶ根峠越しに白山                   御岳

左から笠置、遠ヶ根峠をはさんで鹿遊と二ッ森、遠ヶ根峠の向こうには白山、御岳は小秀と奥三界山を両脇に従えている。高峰山は低いけれど長い裾を広げている。
そして私のエリア外の伊勢山は岩肌を見せ、南木曽は木々にさえぎられ半分しか見えない。
その向こうには中央アルプスの峰々。おっと、スカイラインの遥か下になっていたが薬研・鳶岩巣・岩山にもあいさつをしておこう。

お昼をしている間に白山の手前の山に雲が掛かり白山は見えなくなってしまった。いつまでも見飽きないがそろそろ下山する事する。

《下山》

下山は山頂から南へ下り、南側の林道に下りようと思っていたが、山頂付近には感じの良い箇所がなく、コンクリートの小屋の辺りにテープがたくさん巻いてあるの木があっのでそこから植林の中を下ることにした。
踏み跡はないが時々ピンクのテープがあり、1寸角の角材の頭に赤いペンキを塗ったクイもある。ほぼ真南に下って行くとちょうど林道の分岐点に出合った。もう少し西で出合う予定だったが、まあまあの出来か。

岩屋林道を東へ行くと先程の山が見え、地勢図を見て初めて恵那山と気が付いた。

削岩機の音が聞こえ木橋の下流を渡り、キャンプ場からは往路を戻った。小野川と木橋の沢の合流点までは踏み跡があるが、そこから先は整備されているようには見えない。


小野川右岸では別のルートを下ってしまい、登りで見た「**の岩屋」を見る事なく車に着いた。

《雑感》

新聞の記事では子供達が歩いたと書いてあったが、子供の足では大変だったでしょう。
整備されれば苔むした巨石は無くなってしまうかもしれないが・・・ 

いずれにしても工事現場以外では静かな山を味わう事ができ、下山の植林の中では細かい地形を読めない自分に気付かされた。



美濃一人山名録06保古山