白川町黒川奥新田から望むキュウゾウ
キュウゾウ 1089.0m 白川町 2006年1月4日 地形図「付知」
【登り:60分 下り:25分】
《キュウゾウについて》
初見は「美濃の山(第三巻)」の白酉山の中。以前、どなたかの
ホームページで切越峠からの踏み跡は無いようにだと書いて
あったが・・ならば、雪のある時なら。
《切越峠へ》
今日の41号線は大変すいていて、白川口まで44分で着い
た。黒川に向かう県道70号線のトンネルをはじめて通り、
黒川に入ると路面に圧雪が出てくる。鱒淵川沿いは全面凍結で
今朝方の雪は5cmほど積もっている。道なりに登って行く
と、どうにかカローラでも峠に着く事ができた。白川町側の
空き地が除雪されていたので、車を置かせてもらう。
《山頂へ》
身支度をして二ツ森山の案内板を見て、反対側の植林帯に入った。3・4・5歩「アカン」
ツボ足はとても進めない。車に戻ってワッパを着けて、再出発。
福岡財産区の境界クイを目印に手入れのされた桧の植林の中を快調に登って行く。薄日が
射して来た。今日は遠出はやめにして愛岐丘陵を歩こうと思っていたが本当に来て良かった。
などとノンキに歩いていると、今度は全く手入れのされていない植林が始まる(15分)。
ササに足を取られ、枝に引っかかれ、とにかくササの上に雪が乗っているだけなので始末が
悪い。こんな所は葉っぱのある時は絶対歩きたくない。
2度3度と前方が明るくなり、山頂丘かと思うと、岩に雪が着いていたり、小さなコブだったり
して一向に山頂に着かない。そして今度こそと思ったが、これは平らな尾根だった。しかし
ここからは、笠置山が格好良く見え、鹿遊から箱岩山の稜線がすっきりと眺められた。また、
木間越しながら二ツ森山の二つの峰がきれいに見えた。
何を思ったか、今日は毛糸で編んだ手袋を持って来てしまい、かなり濡れてしまっている。
ササの雪を払い、枝に積もった雪を落とし、これが最後の斜面と確信して登るとテープが
たくさん付けてある所に着いた。しかし、三角点は雪の下か。もう少し歩いてみるがやはりさっ
きの場所だろう。もう一度辺りを探してみると、境界クイの横に埋もれ
ていた。山頂付近は白川町側が自然林で福岡町側はヤブまじりの植林が
広がっている。
《下山》
予定ではここから西へ下り、林道に下りてダイトリ・白酉山を目指すつもりだったが、こんな
濃密なヤブを下る事はとても出来ないし、雲が下がって来たようにも見えるのであきらめて
往路を戻る事にした。
下りは早い早い。と、ササの罠に抜群のタイミングでひっかかり、頭から雪の中に突っ込んで
しまった。シャツの中まで雪が入り、頭は雪だらけ。払おうとしても手袋はベタベタ。
でも下りは本当に早い、峠に着くとすぐにエンジンをかけて着替えもそこそこに帰路についた。