新穂峠

新穂峠(しんぼとうげ) 910m 揖斐川町坂内地区 2006年11月25日 地形図「横山

ルート地図【時間】P12:20−林道分岐12:50
               −撤退13:00−P13:40

ブンゲンが遊歩道のおかげで、予想外に早く終わってしまい、このまま帰るのももったいないので、美濃・近江の峠つながりと言う事で新穂峠を見に行くことにした。

あわよくば点名新穂にとの思いもある。
ただし持って来ている資料は昭和60年修正の5万分の1地形図「横山」だけなので不安が一杯。

《新穂谷林道》

揖斐高原スキー場から品又谷を下り諸家の集落へ。
最奥の民家の前の道路には「関係者以外立入禁止・入漁証云々」と書いたトラサクが道路の脇に寄せてあったのでそのまま通過したがこれが後々まで気になり、一言断れば良かったと思い悩む事になってしまった。

えん堤 林道分岐 新穂峠
           えん堤                  林道分岐                   峠?

地図上の大きなえん堤の所まで車で入ったが段々怖くなり、少し戻って広場に駐車した。歩きながらさっきのトラサクの事が気に掛かり、帰りにトラサクが道の真ん中に置いてあったら自分でよけずに最奥の民家に謝りに行こうなどと考え、ついつい早足になってしまう。

水源かん養保安林のカンバン
30分で林道は分岐しているがそこには水源かん養保安林のカンバンがあり、カンバンの現在地の位置・峠の位置が良く理解できないが舗装路を行くことにする。

すぐに道は抜けているし、いたる所で法面が崩れていて歩きにくい。前方に見えるのが峠だと思い進むと道は尾根を乗り越すことなく左山で続いている。

おかしいとの思いが強くなり撤退と決めた。(この時に地図さえあれば、またもう少し考える余裕があれば。)

                                         水源かん養保安林のカンバン

《諸家の集落にて》

車に戻り、早々に集落に下った。幸いにトラサクは元の場所にあったが、ちょうど最奥の家の方(おばあさん)が見えたので車を止め話をお聞きした。まずは非礼をお詫びし、峠の話を聞くと、

1.峠は林道からは法面をよじ登らなければならない
2.2・3年前までは車で行けた。
3.峠には県境の標識がある。
4.峠には地蔵さんがあったがこれを建立した甲津原の子孫の方が里に移した。

1・2・3は美濃の峠(http://www.gifukoku.go.jp/mino/index.htm)に詳しい。
地蔵さんの話は、その家のおばあさんの夢枕に地蔵さんが立たれ「峠で一人では寂しい」と言われたので下ろしたそうな。

《次回があれば》

諸家の村には立派な集会所があり、そこに車を置かせてもらい、林道を歩く事にしよう。
また峠の右手は落葉樹の疎林に見えたので新穂までは行けるだろう。長尾はナガオ谷に支道が入っていたので行けるかもしれない。

昔の峠道を江州甲津原中津又林道終点までは行ってみたいものだ。しかし「師走に峠越えはするな」の言い伝えがあるそうなので、新暦の12月から旧暦の12月、それに続く冬の間は行かない事にしよう。



美濃一人山名録06新穂峠