トノ洞

トノ洞 1153.6m 郡上市(旧和良村) 2006年6月2日 地形図「下呂

ルート地図

【登り:キャンプ場−20分−たずさえの森

     −20分−折洞出合−30分−境界

              −15分−山頂】

【下山:山頂−35分−林道出合−35分

               −キャンプ場】

《トノ洞について》

初見は「美濃の山(第3巻)」。旧八幡町と

旧和良村の境界尾根上の山、点名「有穂」。

トノ洞の林道終点から明宝村・八幡町との境界尾

根を歩こうとも思ったが、やはり登頂の確率の高

そうな「美濃の山」それと「点の記」の折洞ルート

で登り、下山は境界尾根からトノ洞林道へ下るつもりで出掛けた。

《長樹の森へ》

  みんなの森のカンバン 管理棟の横に放置された寂しそうな馬の像
                                    管理棟の横に放置された寂しそうな馬

鹿倉からヲンボ谷に入り、大月谷の分岐から4.5Kmで長樹の森に着く。90年に造成され

たようだが、この施設がキャンプ場として使われたことがあるのだろうか。

ここは山奥にしては平地が広い。それもそのはず、折洞・トノ洞・イノ洞・キハタ洞が出合い

それぞれかなりの水量がある。

管理棟の前の広場で腹ごしらえ・足ごしらえをしていると車のエンジン音が聞こえ、郡上森林

組合のワゴン車がキハタ洞の林道に入っていった。続いて4トン(?)トラックと4駆が入って

いった。キハタ洞では間伐作業をしているのだろう。

《折洞林道》

折洞林道の入口

 林道の入口には「間伐作業中につき通りぬけ出来ません」とのカンバン

 があるが、意味が理解出来ない。この林道は行き止まりのはずだから

「通行はご遠慮ください」でしょ。

 後からエンジン音が聞こえ、また郡上森林組合のワゴン車が来た。

若い作業員にトノ洞へのルートを聞くが地元の者でないので分からないと言われる。

20分でたずさえの森の碑があり、この辺りから見るとシキ洞との尾根の上に道が見える。

と言うことは、この林道は尾根を越してシキ洞林道につながっているのだろう。これでカン

タニウツギ

バンの意味が理解できた。

タニウツギの咲く並木道を更に20分で谷が三俣

になる所に着いた。ここまでは完全舗装され、伐

採作業さえしていなければ車で来られた。さらに

舗装道路は続いているようだ。




《トノ洞山頂へ》

  中俣 取付いた尾根
                 中俣                      取付いた尾根

さて本のとおりに中俣に入ってみたがすぐに除伐された雑木が谷をふさぎとても進めない。

と、右手の斜面を見ると黄色いクイがあり歩けそうに見える。急な斜面を登り尾根に上がると

何と切開きがあり、間伐された切り株はどう見ても今年の物に見える。10分ほどは足場の

悪い斜面を雑木の切り株に足をかけて登るが、あとは東海自然歩道並みの道が出来ている。

境界尾根に上がる手前で植林は終わるとササが出てくるがたいしたことはない。

境界尾根上には薄いが踏み跡があるが、それも次第になくなり、右方向に尾根が見えて来る

と山頂直下では腰くらいのササヤブになるが適当に高みを目指すと三角点がササの中に隠れ

ている山頂に着いた。

  ササヤブ  山頂風景

《山頂にて》

三角点 多少切開かれているが標石がうまく写真に写らないのでナタで標

 石の周りを刈ってみる。

 また、展望は全くないが葉っぱがなければ有穂の集落が見えるか

 も知れない。さて下山は境界尾根をからトノ洞へ下ろうと思って

 いたが、こんなヤブはかなわん、とピストンすることにした。

《下山》

中央のかすんだ山が市島

登りでは気が付かなかったが境界尾根の下の植林

帯の最上部からは2週前に行った市島が見えた。

(と、言う事は東洞岳も見えたのかも知れないが

 気が付かなかった。残念)




              
            中央のかすんだ山が市島


《東洞の情報》

今日はイノ洞へも行こうと思っている。予定としてはキャンプ場に車を置いたままにして、キハ

タ洞の林道を行き、イノ洞とキハタ洞の境の尾根に上がって山頂を目指すつもりにしていたが、

伐採作業をしていることが分かっているのでこのルートはやめにし、東洞から入る事にした。

それで下山途中でトラックに木材の積み込みをしていた人に東洞の事を聞いてみると、「一部

で伐採をしている。林道は畑佐峠まで延びている。峠には送電線がある。」 あれ、トノ洞と

東洞がごちゃ混ぜになっている。こりゃあかん、自分で探そう。

《その他》

今回、ゴンニャクについで2度目になるが、ヤブ対応でスパッツを着けてみたが蒸れて、あまり

快適ではない。でも安全と安心の為にはいいかもしれない。

確定したルートは林道が折洞を横切る所から入山し、右俣と中俣を分ける尾根上の切開きから

境界尾根にのり、山頂を目指す。このコースだと45分で山頂に立ててしまい、物足りないよう

な気がするが・・・ マッいいか。



美濃一人山名録06トノ洞