点名・編笠嶽 474.8m 関市武芸川地区 2007年7月1日 地形図「美濃」
【登り】 P9:05−林道終点9:20−滝9:42−巡視路出合9:45−164・163分岐点10:00
−163番10:25−谷出合10:40−162番11:10−161番11:30−山頂11:50
【下り】 山頂11:50−161番12:10〜12:25−巡視路分岐12:55−林道終点13:00
−P13:30
《点名・編笠嶽》
三角点の閲覧サービスで見かけた編笠嶽(あみかさだけ)という名前にひかれた。点の記の徒歩時間は
45分となっていて少々物足りないので違うルートを探してみる。
旧武芸川町寺尾の奥の紅葉ヶ滝まで行き、中電の巡視路を通って山頂へ。そこから境界尾根で汾陽寺山、そして滝まで戻る。
パソコンの画面で見ると狭い範囲なので特に問題は無いと思われ、水平距離・標高差は全く考えず、楽に行けると判断した。
ただ、地図に鉄塔番号を入れながら「巡視路は続いているのか」それだけが気掛かりだったが、少々シンドイ山歩きになった。
《紅葉ヶ滝へ》
楽の登れるはずなので、早朝から昨日できなかったバラの消毒を済ませ、手入れをしてから出掛けた。
紅葉ヶ滝の案内板に導かれ地道の林道に入ったが、とてもカローラでは進めず、舗装の切れる手前の工場の中に車を入れ、ご主人に駐車の許可を頂く。道の状況を聞くと「歩道は荒れていて汾陽寺山までは2時間は掛かる」と言われ、この時少し時間の事が気になった。
欠ヶ三洞林道起点 欠ヶ三洞林道終点
欠ヶ三洞林道は15分で終点になり、ここからは遊歩道が続いているが、草が茂り足元が見えない所もある。何所でも同じだが遊歩道の建設には補助金が出るのだろうが、その後の保守には予算が付かないので、こんな状態で放置されるのだろう。
気持ちの悪い谷沿いを歩き、どうにか滝の入口まで来たが、最後の橋は崩れ落ちていて滝壺までは行けなかった。少し我慢して歩くとすぐに巡視路の標識があった。
紅葉ヶ滝 巡視路の標識
《網笠嶽へ》
左は165番、右は164番なので僕は164番へ向かう。電光形に付けられた巡視路を登って行くと164番と163番の分岐に出たので163番に向かう。明確な尾根道を行く。
ただ漠然と予想した巡視路は引き続き尾根上に付けてあると思っていたが、尾根の分岐の案内板は163番のみで段々と下っていく。163番に着くと、ここからようやく本峰が見え、多少は山らしく見える。
巡視路(尾根道) 163番から編笠嶽(右)
しかし、162番は谷を挟んだ向こう側にある。と言う事は、山頂からの戻りは谷へ下り、尾根を登り、また谷へ下ってようやく紅葉ヶ滝に着くという事になる。これはちょっとつらい事になってしまった。
(この時点で汾陽寺山への周回はあきらめていた)
それでは点の記に記載された菅谷の車道に下り、車道を寺尾まで戻ろうかと 思い地図を見ると2時間はかかりそうだ。
とにかく162番に向かって下っていくと、一つ良い案が浮かんだ。それは、いま向かっている谷を下れば寺尾に戻れそう。だがどんな谷なのか・・・・ でも破線はかなり上流まで書いてある。
谷に下りると162番への巡視路は上流に向かってついている。とりあえず下流の方に行ってみるとわずかに踏み跡があり、中電の案内板も有る。気持ち悪ささえ我慢すれば寺尾に戻れそうだ。
谷沿いの巡視路 丸木橋
一安心して谷沿いの巡視路を行くとツッルツルの丸木橋が有り、これを渡ると支谷から左の急斜面にゴムの階段が続いていた。登り切ると162番に到着。
161番までは気持ちの良い尾根道で傾斜は緩く元気が出て来た。161番からは高賀山群がタカネから矢坪ヶ岳まで全て望まれるが、残念ながらかすんでいる。
161番から編笠嶽 161番から汾陽寺山
ここからは境界尾根の上に薄い踏み跡が続いているが、すぐに踏み跡をはずしてしまった。しかし木間越しに161番の鉄塔が見えるので安心できる。ようやく山頂に着くが何の変哲もない尾根上のコブ、否コブ以下かもしれない。
山頂風景 城山に次いで2回目の軽量標識
《下山》
161番まで戻り、お昼にした。
そして、これから下る谷を俯瞰すると以外と曲がっていて大岩でもありそうなので不安になってしまう。
下山ルートの全景
谷に下る斜面でカモシカも見たが、彼我の距離が十分に安全とみると安心したのかこちらを見続けている。その内に人間の観察にも飽きたのか急斜面を登っていった。
巡視路の分岐から流れを渡り左岸の薄い踏み跡を急ぎ足で行くと林道の標識があったが、廃道になってからかなりの歳月が経ったようだ。そして以外と早く現役林道の終点に着いた。
小洞林道終点の標識 小洞林道終点
ここでようやく気持ちの悪い草むらも終わり、後はワダチを踏んで工場に置かせてもらった車に着いた。
《旧洞戸村菅谷へ》
カシミールでは菅谷から山頂丘が望まれるようなので写真を撮ろうと菅谷へ向かう。また出来れば山名も確認したいと思っていた。
しかし菅谷からは山頂丘は見えないし、山頂丘付近も山の形をしていない。これではとても「あの山の名前は?」と聞く事は出来ないのであきらめた。
山頂丘? 山頂丘?
点名編笠嶽は何所から見ても山には見えない。それなのに「嶽」とは・・・・・。
《雑感》
何時の頃からか時間を読むという作業をしなくなっていた。今回、汾陽寺山まで足を延ばせば、道に迷わなくても後2時間は余分に掛かっただろう。
最初から大まかにでも時間を計算して心の準備をした上でなら周回出来たと思う、そう考えると残念だ。