大ダワ


川上から望む大ダワ
川上から望む大ダワ


大ダワ 1067.6m 揖斐川町坂内地区 2008年3月16日 地形図「横山

【時間】
ルート地図
登り:夜叉龍神社7:40−共聴アンテナ8:50

             −東尾根に乗る9:45−山頂10:44

下り:山頂11:35−夜叉龍神社13:00

《大ダワのルートについて》

2007年1月6日にある方からメールをいただき「神社の裏手に
アンテナ用の道がある」とお教えいただいた。
そして、むっしゅーさんがそれと思われる道で大ダワへ、そして
土蔵岳、上原谷に下り周回された。

じゃー僕もと思っていたが2007年は残雪期が無く、機会を逃してしまった。

《登り》

神社の駐車場に車を置いたが、4駆が2台止めてあり先行者がいるようだ。生コン工場の横から入り、畑の中の山すそを神社の方に歩いて行くが切開きが見つからない。「まあいいや」と桧の植林の中の急な斜面を登って行くと右手に二次林が見え、道に出合えた。

 神社裏の桧林   尾根の切開き
           神社裏の桧林                                 尾根の切開き

尾根道に出ると坂内川の瀬音が聞こえ、空は快晴、そしてもう汗ばんでいて、雪の状態が気に掛かる。

その内に蕎麦粒山が三角の頭をのぞかせ、イビデン発電所からトガスへ続く尾根も望まれる。湧谷山は広瀬から見るのとは全く違って見えワキダニが深く入り込んでいる。左に目をやれば大きな根張りの金糞岳が抜群の存在感を感じさせ、所々に残った雪を踏んで行くと新旧合わせて多くの足跡がある。

          トガスの南尾根と蕎麦粒山(右)
                        トガスの南尾根と蕎麦粒山(右)

共聴アンテナのアンプが鋼管柱に取り付けてあり、更に登ると共聴アンテナがあった。少し上で尾根が合流し、多少ヤブぽくなりここがむっしゅーさんがいう激ヤブかと思っていると本当の激ヤブはその先にあった。

標高差で30m約10分ヤブを抜けると尾根が合わさりここでワカンをつけた。先人の一人もここでスノーシューをつけたらしいが、さすがにスノーシューは10cmとは沈まないようだ。

そして山頂丘の東の肩についたが、三角点が有るはずの西の肩を山頂とした。ここまで3時間と4分、むっしゅーさんと同じだった。トレースはここを素通りして土蔵岳に向かっているが僕はここまでとした。

《山頂にて》

この前の焼山では帰宅後に目が充血してしまい、今日はサングラスをしていたので気が付かなかったがいつの間にかいい具合に高曇りになっていた。

展望は60度から260度まで見え、遠くは琵琶湖に浮かぶ竹生島・雪を被った比良山系が望まれる。少し場所を変えると能郷白山は真っ白だ。

   60度から160度
                          60度から160度

   140度から240度
                    140度から240度(どうしても右下がりになる)

 山頂   手前 土蔵岳 奥 比良山系
               山頂                            竹生島 霞んで 比良山系

写真を撮り、お昼をしていると一人の方が登ってみえた。
この方も僕と同じようなWEBサイトを見ておられるようで話が合う。その上にご近所と分かりますます盛り上がってしまい、ついつい「僕はみのひとりなんです」と言ってしまった。すると彼は「僕もホームページを作っていて『お山の神様ARIがとう』です」と言われた。

残雪期とは言えこんなヤブ山でお目にかかろうとは驚きだ。その後「お山の神様ARIがとう」さんは土蔵岳まで行かれたとメールを頂いた。

《下り》

僕が下山にかかると入れ替わりに単独の方が登って来られた。山頂丘から下ると雪はズブズブでかんじきでも足をとられる。ところが左のかんじきの金具が外れて、片足のみ。所がまたすぐに左の金具も外れてしまった。

そこはちょうどヤブの上部だったが僕と入れ替わりに山頂に来られた方がアツと言う間に抜いていかれ、その勢いのすごい事、水の上でも走れるのではないかと思うほどだった。

そしていよいよ生コン工場が見えて来て、何所に出るのかと楽しみにしていると生コン工場のフェンスの際に降り立った。何の事はない、畑(田んぼかも)の真中の道を歩いた為に見落としてしまったのだ、まあ良いか。

旧坂内村は旧徳山村ほどではないが沢山未登の山が残っているが久しぶりで一つ減らせて、大満足。
今年の奥美濃の残雪期は終わろうしているがまた来年の楽しみを残す事が出来た。
(本当はその先にも行きたかったのだが・・・)



美濃一人山名録08大ダワ