恵那峡南岸から若山(右)、左は紅岩
若山 491.8m 中津川市蛭川地区 2008年5月17日 地形図「恵那」
【登り】 駐車地点12:15−鞍部12:26−山頂12:32
【下り】 山頂12:55−駐車地点13:07
《腰痛とGW》
GW10連休の2日目(4月27日 日曜日)、十数年来思い続けた「上谷山
(旧徳山村)」を狙った。
前日から準備をし、朝4時半に起きたが昨日来の腰の違和感がとれない。
それどころかますますひどくなり5時に断念。そして、その日以降動けない
日々が続いた。
「山望」
夢破堤湖在 ゆめやぶれて ていこあり
山春草木浅 やまはるにして そうもくあさし
感時背嚢涙 ときにかんじては はいのうになみだし
恨晴天望雨 せいてんをうらみ あめをのぞむ
激痛連三日 げきつうはみっかにつらなり
健康抵萬金 けんこうはばんきんにあたる
頭掻散頭垢 あたまをかけば ふけがちり
揮欲入風呂 すべてふろに はいらんとほっす
GWの山歩きの夢は破れたが、徳山のダム湖は満々と水をたたえているだろう
山は春なのでヤブは薄いだろうに
元気に山を歩ける時を思い、ザックに涙し
晴れた天気を恨んで、雨が降ればいいと思う
腰の激痛は3日つづき、健康は何物にも変えがたい
頭を掻けば、フケが散り、もう本当に風呂に入りたい
杜甫の「春望(国破れて山河在り)」のパロディー。こんな事を考えながら長い休みを過ごした。
そして、片付けることも出来ず居間に置きっぱなしのザックはTVニュースの影響か「フリーマウンテン」と叫び続けていた。
《若山ついて》
連休が終わって2週間、まだ多少腰の痛みは残っているが、せめて少しでも山を歩きたくてこの山を選んだ。今の僕には精一杯の山。
恵那峡北岸にあり、紅岩の北にある。点名は蛭川で二等三角点の山。登りしろは70mで途中で何かあっても、這って車戻れる高さだ。
《登り口まで》
恵那峡大橋を渡り、ひるかわゴルフ場に向かって行くとこの道の最高点に、尾根が削られた法面がある。行きつ戻りつしたが両側ともに側溝があり車を置く場所がない。
ようやく法面の南側に側溝の無いところを見つけ、そこに車を置いた。
《山頂へ》
点の記には山頂北の鞍部へ向かうようになっているのに、何を勘違いしたのか尾根沿いを行くのだと思い込み、法面の一番高い所から左折しようとしたが進めない。仕方なく尾根を越すと鞍部が見え、ようやく勘違いに気がついた。
桧の植林の中に踏み跡が有るのか無いのか。しかし、山仕事用のピンクのテープが付いている。そして鞍部に着いた、とは言っても車道が見える。
ここから適当に岩の間を登ると点名蛭川に着いた。この間に赤布があったところを見れば酔狂な訪問者もいるようだ。
岩の間の道 若山山頂
《山頂にて》
何と山名標が付いている。山頂と言うのも恥ずかしいような気もするが、岩の上からは保古山、橋ヶ谷山、焼山が重なって見え、その左には恵那山が存在感を誇っている。ただ、霞んでいるので残念だが仕方ない。右に目をやると阿木川ダムも望まれた。
保古山・橋ヶ谷山・焼山 恵那山 阿木川ダム
《下山》
下山は南(紅岩)へ向かおうと尾根上の道を探したが、踏み跡などは全くなく仕方なく来た道(?)を戻った。鞍部からは枝打ちされた枝を踏んで植林の中を適当に下った。
車道に出てようやく気付いたが、ピンクのテープは植林の手入れの境界を示していたようだ。
《紅岩》
ハイキングコースがあると書いてあるHPがあったので山の周囲を探してみたが、そんな標識はなかった。ただ、紅岩の西に林道が入っていてこれを行けば紅岩の近くには行けそうだったが、遠目に見るほうがいいような気がしてヤメにした。
紅岩
《感想》
ようやく山を歩けた事に感謝。しかし、鞍部に上がるのに尾根を行こうとしたり、植林の状況の判断が遅かったりと勘が鈍ってしまったのか。
更に30分の山歩きの為に往復高速道路を使い、過去最低のコストパフォーマンスの低い山となった。