焼山

焼山のルート地図

焼山 1709.2m 中津川市 2007年2月23日 地形図「中津川

【登り】 風神神社7:15−ゲート7:45−槙平8:30−歩道入口9:30

                            −標高1520mの地形図上の雨裂11:00(敗退)

【下り】 11:20−歩道入口12:40−(林道の奥へ)−除雪終点13:20−風神神社15:00

《予定したルート(1)》

過去にのんき君がロクロ天井から周回され抜谷右岸の作業道を下られた。雲よりも高くさんはそのルートを逆にたどられている。

しかしこのルートは距離が長く、危険個所も多くありそうなので、私は阿木林道の終点から尾根に取り付こうと思った。
ならば主尾根はわりと近く、ベタールートに見える。だだ、ヤブは当然ひどく積雪期限定だろう。

《風神神社へ》

朝起きるとベランダに雪が少し積もっていた。そして出掛けようとするとまた雪。その雪も土岐の辺りで止み、瑞浪市街を越えると積雪もなくなった。恵那市正家の信号を右折し、県道407号で阿木、そして風神神社の案内に導かれお社に着き、除雪された境内の駐車場に車を置いた。

                 風神神社

《阿木林道》

この林道は今回で3回目になる。一度目は93年5月に天狗森山と橋ヶ谷山を目指したが登り口が分からず地獄谷峠まで行ってしまい、山菜採りの夫婦の車に乗せてもらって登り口まで戻った。2度目は04年4月のロクロ天井。

ちなみに橋ヶ谷山とロクロ天井は故酒井昭市氏が命名された。92年に遺稿(飛騨の山山・国境編)が上梓され、93年に橋ヶ谷山を訪れた時に氏を思い「酒井先生命名橋ヶ谷山」と書いた小さなプラスッチク板を木の枝に付けた事を思い出す。

《登り口へ》

身支度をするが今日は腰痛防止のベルトを巻き、厚手のジャンパーを着ているのでカメラを入れたウエストバッグのベルトが届かない、それにザックのウエストベルトも届かず調整に手間取り、ようやく出発する。
ゲートまで、ワダチは完全に凍りついているが気温が低い為か意外と滑らない。

ゲートを通り、ロクロ天井への道、ロクロ沢の分岐を見送る。この頃から雲が切れ尾根の高い所の枝先に付いた雪がキラキラ光って見える。

 ゲート   朝日に輝く山


橋を渡ると三森山○○と書かれた新しい林道があり、そして槙平の営林小屋に着いた。広い空間がありしばし休憩。地獄谷峠へ向かう林道は除雪されていないが阿木川沿いの林道は除雪されている。これなら林道終点まで除雪されていてそこからは歩道が入っているように思えた。

 槙平   美濃一人
               槙平                                  美濃一人

工事中の林道がありしばらくすると除雪の終点になってしまった。一歩足を踏み入れてみるとかなり沈んでしまい、これはたまらないとワカンを履く。
所が僕にはこれは大変な作業。腰をかがめるのは本当に危険な姿勢なので慎重にバンドを締めた。歩き出すと50m先に歩道の入り口があった。ワカンでも沈み込み、もはや林道の終点から尾根に取り付くなどとは不可能と知った。

 工事中の林道   除雪の終点
             工事中の林道                               除雪の終点

《主尾根を目指す》

歩道に入ると40cmくらいの幅の溝状の踏み跡がある、多少日にちは経ているようだが、多人数がスノーシューで登ったようだ。これはありがたい。

 歩道入口   二次林の中の踏み跡
             歩道入口                              二次林の中の踏み跡

左山で登って行くとずり落ちるように谷を渡る所や道が抜けた個所もある。谷道の分岐を過ぎると1450mHくらいで植林が終わる。

落葉樹の間からは本峰が白く輝いて見えるがまだまだ遠い。そしてまたずり落ちるように谷に下り、氷ついた谷を2mくらい登り斜面に這い上がった。と、その先は雨裂のガケになり、歩道はのぺら坊の急斜面の直登になる。

 営林局の看板にある西の焼山   急斜面
    1690m峰(営林局の看板にある西の焼山)                  急斜面(画像に迫力がないが)

四つん這いで登ったがワカンの爪が浮いてしまい2mほどずり落ち、どうにか木にしがみ付いたが更に2mほどすべってしまった。戻って谷を登ってみたがどだい無理(帰宅後に確認すると「雲よりも高く」さんはこの谷を登られたようだ)。

簡易アイゼンをつけ、再度とも思ったが気力が無くなった。すでに腰にはかなり負担がかかっているのでここで撤退と決めた。体力はだんだん落ちてくるのに、悲しいかな、それを補う技術がない。
あと60m(標高差)も登れば稜線に立てると思うとこの場を去りがたいがあきらめよう。どのみち山頂まではとても届かない。

《下山》

焼山の真白い峰に別れを惜しみながら下山し、途中ではロクロ天井の姿に見とれた。

 焼山   ロクロ天井
           焼山(奥の峰)                                  ロクロ天井
 
時間もあるので、歩道の入り口からは林道の終点を見に行こうとしたがあまりに遠いのでここでも引き返した。長い林道を歩きようやくゲートをくぐると、ここからは路面の氷が少し融けていて朝よりもすべり易くなっていた。ようやく風神神社に着くと強風が吹いている。さすがに風天さん、今日も風が強い。靴だけを替えて急いで車に乗り込んだ。

《予定したルート(2)》

                 林道終点付近から見る1430mのコブ
                      林道終点付近から見る1430mのコブ

最初のコブまでは若い植林でその上は二次林に見える。ならば林道の雪が融けた残雪期の一時期なら可能かもしれないが、そんなピンポイントの時期をとらえる事はできない。また、あの林道をもう一度歩こうとも思わないので、焼山は「はるかな山」の仲間入りとなった。

平成60年ごろの国体で上手山峠から切開きができたら行ってみよう。



美濃一人山名録08焼山




地点の記録  谷渡る1300m0943 谷渡る1380m1010 植林終わる1450m1030 end1520m1100