七宗山

中ノタワ(仮称) 613m 牧ヶ洞峠 650m 七宗町 2009年9月6日  

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【時間】

ゲート8:30−(歩道を探して)−歩道入口8:45

  −尾根9:15−中ノタワ9:40〜9:50

  −岩井谷林道分岐10:20−標高点688m10:50

  −牧ヶ洞峠11:00〜11:35−36番鉄塔11:50

  −(菅田大柿林道で)−P13:15




《再度、七宗山について》

            
先日来、HP「MTB&美濃の低山」の管理人さんと七宗山について、メールのやりとりをしていた。
そんな折、同サイトの 七宗山の欄で奇怪な一文を目にした。

それは新撰美濃志の引用で、七宗山は「東南は飛騨川を限り、上麻生、坂東、桐洞、笹洞、神淵、 五ヶ村の地に亘れり。」と言うのものだった。
なに〜、桐洞・笹洞、それに坂の東も含まれている!!!!!

引用文の内容を確認したいとのメールを送ると新撰美濃志のコピーをお送りいただいた。新撰美濃志(昭和6年版)408ページ、勝之洞村(現在の勝で柿ヶ野・大柿も含まれている)の項に書かれていた。
と言う事は、私が今まで漠然と考えていた七宗山の山域(上麻生・神淵)を大きく塗り 替えることになった。

南と東は飛騨川、西は神淵川、北は袋坂峠を通り越して菅田川右岸まで、また、現白川町坂の東も七宗山の山域になる。そして、今まで七宗御留山境界絵図(以下絵図)の中央部に描かれた御留山のみに目が行き気付かなかったが、絵図に描かれている全てが七宗山だった。

金山町の南に七宗ダムがある。金山町と白川町の境付近になぜ「七宗」なのか、以前から気に掛かっていたが、これで納得出来た。

《スケガ谷作業場から中ノタワ》

一年半ぶりに訪れたスケガ谷作業所(寿計谷、古くはスゲガ谷・菅ヶ谷)。何もしないのでと言いつつ、暗黙の通行許可をもらってゲートを通った。そして、この付近にあるはずの歩道の入口を探すが「歩道入口」の標識はない。

正面ゲート 看板 作業場
        正面ゲート                    看板                       作業場

あちらこちらを探すが谷を渡れそうな所は1ヶ所しかなく、とりあえず渡ってみた。ぬかるんで歩きづらい植林の中で、ようやく歩道とおぼしき踏み跡を見付けた。入ってみるが腰までのヤブ。その上、昨夜雨が降ったようで4・5分でベタベタになった。

しかし、10分も登ると道らしくなり、最初の分岐は右へ、次の分岐は右だと思うがヤブっぽいので左へ、地図に無い分岐が現れるが登りの右に入り、そして尾根に乗った。

歩道は尾根の南側についている。少し進むと眼下に林道が見えるが岩井谷林道(上部)だろう。次の鞍部からは山頂を見逃さないように歩道を離れて尾根を登ったが、下った鞍部でまた歩道と出合った。

ここから、また尾根を行く。登って行くと前方に大きい看板と小屋が見える。もしや・・・。しかし、それは宗源峡キャンプ場からの遊歩道頂上の展望台だった。

休憩所 案内板 海抜587m

森林管理局の地図で「中ノタワ」とあり、603m。地形図では613m、なのに標柱には587mとなっている。もしかして、もっと高い所があるのかと思い、先に行ってみたが下るばかりだった。

展望台といってもキャンプ場が閉鎖されて久しく、雑木が伸びて展望はあまり良くない。

《標高点688mから牧ヶ洞峠》

歩道を戻り、岩井谷林道に降り立ち、少し先で菅田大柿林道に出合った。ここは水晶山・大槻山の展望台としては最高のロケーションだ。

 水晶山   大槻山
              水晶山                                   大槻山

ここから南に行きかけたが、有るか無いか分からない峠道を探すよりは送電線の巡視路から標高点688mを通り、峠に下ったほうが確かなような気がして、34番鉄塔の巡視路に入った。

鉄塔下の急斜面を登り、35番から標高点688mに着いた。ここで国有林の境界は90度曲がっている、それ以外に何も無い。

そして、間違いなく牧ヶ洞峠に着いた。辺りはかなりの広さの平坦地だが、地形が地形図とは一致しないようだ。おにぎりを片手に辺りをうろつくこと20分、ようやく峠の位置を確認した。

牧ヶ洞側5m下に炭焼き窯の跡があり、そこから真っ直ぐに道(?)が下っているように見える。岩井谷側にも道があるので帰りはこれを行くことにしよう。

牧ヶ洞峠付近 峠の石のテーブル 牧ヶ洞側の道
       牧ヶ洞峠付近                峠の石のテーブル               牧ヶ洞側(道?)

《690m地点から牧ヶ洞峠経由、菅田大柿林道でゲート前》

峠から国有林の境界標に沿って歩いて行く。境界標は690mのテッペンをかすめて続いている。これなら点名熊の島(大畑山)までは楽に行けそうだ。36番鉄塔を確認して引返すことにした。

牧ヶ洞峠まで戻り峠道に入ったが、すぐに道は消えてしまった。後はヤブを分けて、植林して数年の場所を通って、林道に出合った。

なんの変化もない林道だが、1年半前と違い今歩いているのがスケガ谷、さっきの谷が岩井谷、あの尾根の向こうは小川、あっちは桐洞・・・・・etc、と確認できる自分に感心している。

作業場の休憩所の前の谷水で顔を洗い、車に戻った。



美濃一人山名録09>中ノタワ



田中・袋坂峠・本郷=17.9km