21世紀の森から望む荒谷山
荒谷山 954.7m 関市板取地区 2010年5月2日 地形図「八幡」
ルート地図 グーグルアースの画像
【登り】オリ谷出合8:45−山頂1050
【下り】山頂丘下11:20−P12:50
《荒谷山について》
国土地理院の基準点成果等閲覧サービスを見ていて点名に荒谷山とあるのに気が付いた。カシミールで見てみると板取の保木口・田口辺りからは立派な「山」に見える。これならば、間違いなく山名があると思い、確認がてら見に行った。
( 山中で南側からも見えると気が付いた )
《グーグルアース1》
「よっこら山歩き」さんはグーグルアースを見て、植生を推測し、山を歩かれるという。
ならば僕もと、この山で試してみる事にした。グーグルアースの画像を切り取り、地形図を重ねて予定のルートを入れてみると、7割が植林と植林界、3割は落葉樹林のようだ。
但し、画像と地形図は少しずれる。また、以前から気になっていたが谷と尾根が逆に見えてしまう。
日頃、太陽が北西にある地図を見慣れているせいだろうか??
エイ! 画像を上下逆にすると、ア〜ラ不思議、谷と尾根が正常に見えるようになった。
《新谷林道》
21世紀の森を過ぎ、田口まで行ったが新谷林道の入口が見つからない。野口・中切まで戻り辺りを探し、黒谷に入ってしまった。おかしいと思いつつ、もう一度田口に向かうと、新しい橋の工事で入口が分からなくなっていた。
林道入口にはトラ柵があり、全面通行止めの表示がある。予定の取付きは200mくらい先なので車を置いて偵察に入った。オリ谷右岸に踏み跡があったが、そこから先には取り付けそうな個所はない。
新谷林道入口 オリ谷 取水施設への階段
引返そうとすると、そこに軽トラが来た。山名を聞くと、「60年田口に住んでいて、家からも見えるけど荒谷山なんて聞いた事が無い」と言われた。ガッカリ
尾根から登れますかと聞くと、「オリ谷に取水施設があり、すぐ下の鉄の階段から行けるけど、そこから先は無理。まして尾根からは無理」と言われてしまった。ガッカリ
お礼を言って車に戻り、林道を走ってオリ谷出合に車を置いた。そして、予定通りオリ谷出合から取り付く事にした。
《植林界と標高を記録しながら山頂へ》
オリ谷右岸の道はすぐに抜けていて、斜面を登る感じになるが道はない。植林の中の急斜面を登る。
350m 0845 オリ谷出合の駐車地点
450m 0900 突然道に出合う
0902 右が2次林になる
500m 0916 両側が植林になる
570m 0925 T字の分岐(前方に大岩)になり、右はすぐ消え、左は岩の下を通って消えた
615m 直登して大岩を巻くと右は2次林になった
700m 0945 大岩がある。ヤブをくぐり、岩の上部に出る
この岩の所で植林は終わり、落葉樹の林になる。踏み跡はない
800m 顕著な尾根になり、傾斜の緩やかになる 気持ちの良い尾根道
830m 1020 伐採地の上部になり、索道がある
背の低いササヤブを行くとすぐに右手から植林が上がってくる
尾根の左右ともに植林になるが、すぐに右が2次林になる
955m 1050 三角点発見
山道出合 650m付近の植林界 2番目の岩の巻き道
800m付近の尾根 索道 山頂丘
《山頂丘で》
山頂丘の下には「王」のマークが張ってあり、山頂丘のテッペン付近にもあった。背の高いササヤブで標石はなかなか見付からない。
ようやく発見。切開きの無いヤブの中にひっそりと保護石を従えて鎮座していた。
点名荒谷山 山頂風景
《下山》
伐採地に着いた。久しぶりに現地で山名同定をしてみる。方角はコンパスを当てれば分かるが大まかな尾根の見当がつかない。
約3分、ようやく板取川の位置が分かった。最初は黒谷を板取川と思い、眼前の大きな尾根が三尾山に続く尾根だと気付かなかった。再教育しなければ・・・
蕪山 板取川右岸の尾根 三尾山
蕪山は大きな根張りを見せ、その麓には21世紀の森が見える。野口も見える。と言う事は、荒谷山は南側からも見えると初めて気が付いた。
大岩の位置を再確認しながら下った。また、最初に出合った道を先に進んだが沢状の所で消えた。
大岩695mこの下から植林−大岩590mその下で分岐
《野口にて》
山名を聞こうと、野口から松場の辺りを行ったり来たりするが村人Aが見付からない。とりあえず21世紀の森から荒谷山の写真を撮り、野口のもどった。
さっきから車を洗っている若い人はいるが、若すぎる。でも仕方なくその方に話しを聞くことにして車を止めると、車庫の中にお孫さんとおじいさんが居られた。ラッキー、「あの山は荒谷山と言いませんか」
おじいさんは「荒谷山だよ。インゼ山とも言うよ」
これにて大満足。他にも聞こうと思っていた事はスッ飛んでしまった。よって、点名荒谷山の山名は荒谷山と決定した。
それにしても田口の人は名前が無いといわれたが、知らなかっただけなのか、それとも田口からはっきりした「山」に見えず、山名は無いのだろうか。いずれにしても、サンプル数が少な過ぎる。
《グーグルアース2》
上記の地形図は標高から位置をプロットし、グーグルアースの画像は植生からプロットしている。
当然と言えば当然だが、見事に一致していて気分がいい。