矢坪ヶ岳・今淵ヶ岳

今淵・矢坪間のスカイライン
2009年1月4日点名編笠嶽付近より


矢坪ヶ岳
 873.3m 今淵ヶ岳 1048.4m 美濃市 2010年9月18日 地形図「美濃


【時間】

瀧神社 7:10 標高940m付近 11:40
乙狩板山バス停 7:37〜7:52 標高点985m 11:55
蕨生田之洞口バス停 8:14 今淵ヶ岳 12:20〜12:30
展望岩(500m付近) 9:20 150番鉄塔 13:30
矢坪ヶ岳 10:25〜10:55 林道出合 13:50
標高点874m 11:10 瀧神社 14:00


《矢坪ヶ岳・今淵ヶ岳について》


1995年9月28日に今淵ヶ岳に登ったときに矢坪ヶ岳に向かって切開きがあり、何時かは歩きたいと思っていた。矢坪ヶ岳からの下山は山頂の少し北から西に下る尾根(牧水谷左岸の尾根)が想定でき、途中の鉄塔からは巡視路があるだろう。

このコースで十分満足できるが、最近「路線図ドットコム」で美濃市コミュニティバス「わっちも乗ろcar」があることを知った。このバスを使えばもっと大回りが出来る。(運行日は要注意)


《乙狩板山・瀧神社》
ルート地図(乙狩板山)
乙狩板山のバス停を、発車1時間前の6時50分に通過した。
瀧神社手前から林道に入ろうとしたが、乗用車ではとても無理。神社に駐車しようとも
思ったがめったに来ない参拝者の迷惑になるので、林道の入口に駐車した。

 瀧神社参道   瀧神社
        瀧神社参道                      瀧神社

バスの時間には早すぎるので、ゆっくり準備をしてから15年ぶりの拝殿で今日の安全を祈った。そして権現の瀧を見に行く。
流量もあり落差もあるが、50mほど下流のえん堤からの落ちる水の方が迫力が勝るのは残念だ。

板山の集落の入口で151番鉄塔の標示板を確認し、集落内を下って行く。
庭先にみえた方が、驚いた様子で声を掛けてきた。「何処から来たの・・・」
こんなに早い時間に奥から下って来たら驚くだろう。「神社から。バス停に行きます。」

そして、今日の予定を説明した。「バスで蕨生に行って、矢坪から矢坪ヶ岳に登り、
今淵ヶ岳から神社に下ります。」と言うとあきれた様子で、気をつけてと言って下さった。


《美濃市コミュニティバス「わっちも乗ろcar」》

バスは7時40分くらいに来た。運転手さんと世間話をし、定刻2分遅れで出発。バスは県道を走らず、各集落内の細い道を行く。

乗客は6人になったが、その全員が「おはようございます」と言って乗って来られたのには驚いた。蕨生を一回りして蕨生田之洞口バス停に到着。

 乙狩板山バス停   蕨生田之洞口バス停
            乙狩板山バス停                            蕨生田之洞口バス停

《矢坪の思い出》
ルート地図(矢坪ヶ岳まで)
前回車を置いた場所にはミネラルウオータ(?)の工場が建っていた。ここはもともと
キャンプ場にする予定だったそうだ。

矢坪観音のお堂にはノボリはあるものの、草ボウボウ、面倒を見る人がいなくなった
のだろうか。

 工場   矢坪馬頭観音
          工場                       矢坪馬頭観音

15年前、下山後着替えをしている時、ノートを持参して矢坪ヶ岳の感想を書いて欲しいと言われた方の、奥から2軒目の家は無人になっていた。

その時聞いた「この上に送電線が通る」。その送電路は三岐幹線で、ソボ洞・コカシ洞・塔ノ倉・大立・六字ヶ嶺等で登山道を提供してくれている。


《矢坪ヶ岳登り》

道なりに進むと17年前に撤去された反射板の巡視路になる。この道はとにかく尾根を真っ直ぐに登る。

500mH付近の岩からは南方向の展望が開ける。最上部からは枝が邪魔をするので途中の踏み跡から岩場に出た方が展望ははるかに良いようだ。本日唯一の展望。

 誕生山と天王山   権現山
           誕生山・天王山(右)                               権現山

更に急登を重ねると尾根に乗る。ここからは背の低いササが出てくるが何の問題も無く山頂に着く。
誰かが立ち木を切っているのか片知山が見える。

 山頂風景 反射板の基部 
         山頂風景                   反射板の基部                    片知山

《矢坪ヶ岳・今淵ヶ岳間の稜線》

ルート地図(稜線)踏み跡はしっかり付いていて、テープもある。この頃になると陽がかげり急に涼しくなった。
お昼の後で体が冷えているせいかも知れない。

展望もなく、変化も少ない雑木の中の笹原を進む。

標高940mの台地状の場所で踏み跡が消えた。残念ながらテープを探していた。
右折して行くと、大日本製紙の境界標があり、最近間伐したような植林が広がった。

今淵ヶ岳の登りになるとササの丈が少し高くなり踏み跡も薄くなったが登れば間違いない。

笹原 植林 笹原
         笹原                   植林                    笹原


《今淵ヶ岳山頂、下山》

ルート地図(今淵ヶ岳から下山)ここからも片知山が見える。広場は15年前より少し広がったような気がするがほぼ以前のまま。

矢坪ヶ岳への踏み跡は広くササが刈られていたと記憶している。
きっと大日本製紙との境界になっていて、あの頃切開かれての
だろう。

下山路にはピンクのテープにペイントマーク。道は超明確に続いている。
飽きるくらい斜面を下ると「モミの大木」に着いた。残念ながら枯れてからかなりの年数が経ったようだ。

飽き飽きしながら下り、ようやく150番鉄塔に着く。151番鉄塔への標示板がある方へは向かわず、車を置いた林道を目指す。

植林の中を、2度3度谷を渡り150番の標示板のある林道に降り立った。荒れた林道を下り、車が待つ
車道出合に到着した。

 今淵ヶ岳山頂   林道出合
            今淵ヶ岳山頂                                 林道出合

《感想》

前回、矢坪ヶ岳で展望岩−山頂間を45分で歩いたのに、今回展望岩上部−山頂間は60分掛かっている。暑かったとはいえ間違いなく年齢のせいだろう。

この日、岐阜市の最高気温は30.6℃とまだまだ暑かった。ヤブ山のシーズンはもう少し先のようだ。

それともう一つ。高賀三山の中で最も人気のない今淵ヶ岳。単調な道、その上に展望も無い。
しかし、単独の方でもバスを使えば縦走が出来るので・・・、見に来てチョ!



美濃一人山名録10矢坪ヶ岳今淵ヶ岳




点名権現山T南尾根 高い木があるのに表土が見える ナゼ
小倉の丘に鳥居