美濃市上河和から(左.鶴形山・右.母野洞)
母野洞 613.7m 美濃市
鶴形山 360m 美濃市 2006年12月31日 地形図「美濃」 2回目の記録へ
上須原林道入口 | 8:55 | 林道終点 | 12:25 |
観音堂 | 9:00 | 鶴形山取付き | 12:35 |
12番鉄塔 | 9:25 | 10番鉄塔 | 13:05 |
71番鉄塔 | 10:00 | 鶴形山 | 13:30 |
母野洞 | 10:25 | 展望台 | 13:40 |
母野洞発 | 10:50 | 国道出合 | 14:05 |
73番鉄塔 | 11:05 | 駐車場所 | 14:20 |
鞍部 | 11:30 |
《鶴形山に付いて》
今年の8月、岐阜県博物館の企画展「わくわく徳山縄文ワールド」を見学の行き、たまたま目に付いた特別展の図書「緑いきいき!岐阜の森」を購入した。
その中の21ページに自然林の例として鶴形山の照葉樹林が紹介されている。所在地は美濃市須原とあり、地図では確認できるが登り口は分からない。
こんな聞いた事もない山の記録が有るとは思えないが検索してみるとよっせーさんのページがヒットした。地形図を眺めていると母野洞と谷をはさんで向かい合っている。それで、この二山をつなげるルートを探してみた。
《ルートの検討》
母野洞は片知から登られているが、母野駅の裏の林道を片知に向かい、峠道の鞍部から母野洞を登り、そしてUターンして谷沿いに戻り、鶴形山山頂の東側の送電線の巡視路で鶴形山に登りよっせーさんのルートで東に下ろうと考えた。
しかし、このルートだと同じコースの往復が多くなる。では、母野駅の西の尾根に取付けば途中に送電ルートが2系統あり、巡視路はなくても踏み跡くらいは有りそうなのでこれにした。
母野駅の西の尾根を登り、2つの鉄塔を通り、母野洞に至る。山頂から南に下り峠道の鞍部から谷沿いを下り、巡視路で鶴形山に登り、後は一般ルートで須原に下る。
《長良川鉄道母野駅西の林道》
国道156号線の須原トンネルと通り、東海北陸自動車道の下を通り過ぎるとすぐに左折して踏切を渡り右折すると、これが上須原林道。
林道の入口付近に車を置き、駅の裏の辺りから谷に下りてみるが、向こう岸に渡れない。
そうしていると、向う岸から人の声が聞こえ、お堂のような建物が見える。
しかたないのでもう一度車に乗り、駅の北の集落に入る。すると女の方が5・6人お堂の方から帰ってくる。
お話を聞く。
観音堂であるらしい、尾根の上・母野洞の事は全然分からなかった。
この辺りには車が置けないので先程の林道の入口付近に駐車した。
《母野洞へ》
踏切を渡り、国道に出て駅を過ぎてから線路を横切った。と、すぐ左手に電車がいて、びっくり。
お堂の裏から尾根に付いたが踏み跡らしき物はない。適当に登って行くと掘れ道が続いているが潅木が茂りかえって歩きにくいので右側を登って行く。
尾根の取付きから25分で長良川分岐線12番鉄塔に着いた。しばらく行くと右側が植林になり少し歩きやすくなった。
左の尾根から道が合流すると完全に道が出来ている。この道は林道の終点から上がって来ているらしい。
No.12から35分で馬瀬二北岐阜線71番鉄塔に着く。ここからNO72への巡視路を行くが10分で巡視路を離れ尾根を登る。切開きはあるが傾斜がきつく10cm位の積雪に足を取られすべるので、ヤブの中を歩いた。傾斜が緩くなると山頂に到着。
《母野洞山頂にて》
対空標識は立っているが上空は木々でふさがっている。
薄暗い山頂で食事をしたが、鶴形山で食べる分は残しておいた。
山頂風景 鞍部
《下山、鶴形山登り口まで》
下山するとすぐに71−72への標識があった。ならば、山頂東で72番への巡視路に入り、ここから登れば楽が出来た。
73番からは南へ下る、巻き道もあるが(いつもの事だが)コブを通り過ぎて初めて巻き道だと知る。
そして鞍部に着いた。はっきりしないが谷の方角から峠と確認。左岸に立派な道が残っている。しかし、100mも行くと道を見失ってしまった。右往左往して踏み跡を探すがどこにも無い。
この谷を下りない限り、元の道を引き返すしかないと思うと、とうとう谷に下りてしまった。
倒木が谷をふさぎ、高巻く事も出来ない谷。谷芯を歩く。足は水につかり、倒木と思い足を乗せると草の上に雪が乗っているだけで足が埋まってしまう。倒木をくぐると支えていた枝が折れ体の上に乗ってくる。なぜ、こんな所にイバラがあるのか、2度3度引っ掻かれる。
20分くらいの苦行の末、右岸に踏み跡を見つけた時はうれしくなった。しかし、ここからも間伐木か風倒木かが谷をふさいでいる。800mを1時間掛けて通過した。
林道を行くと11−12の標識があり、ここから鶴形山に入山する。
《鶴形山へ》
巡視路に沿って登ってくと10番鉄塔に着く。母野洞(谷名)右岸の尾根上にあり展望はかなり良い。南方向は逆光でパーとしないが北側は今登った母野洞が大きくその後に片知山、北濃の山も見える。
母野洞 北濃の山
そして山頂を探すがどうも変。尾根が右に曲がってしまう。
行き過ぎているらしいがそれらしい所がない・・・
あるあるテープに鶴形山と書いてあった。
何の変哲もない最高点。早々に下山する。
《下山、車へ》
テープに導かれ下って行く。南向きの尾根から東向きの尾根に乗り換える所はこのテープが無かったら分からないと思うとちょっとシャクに触る。
東向きの尾根の先端は展望台になっていて須原橋を足元に見る事が出来る。
道はかなり手入れされていて石仏の台座らしき物もあり信仰の山だったのか。
それにしても薄暗い、でも照葉樹林の森は何だか懐かしく感じる。
忠魂碑の前を通り、用水・踏切を渡ると国道に出合う。
国道の狭い歩道を通り、須原トンネルの中を抜けるが、すぐ脇を車が猛スピードで通過するので吹き飛ばされそうだ。
トンネルの中が今日のコースで一番怖かった。
《自宅にて》
地図を眺めていると別のルートが見えてきた。
母野・片知の峠道の鞍部から破線の表記に導かれ谷に下りてしまったが、鞍部を通過して母野洞(谷名)右岸の尾根の上を行った方が良かった様な気がする。こちらなら踏み跡が続いているかも知れない。
残念、もう1度、否、ヤブ山は一期一会。