母野洞・鶴形山

美濃市上河和から(左.鶴形山・右.母野洞)
美濃市上河和から(左.鶴形山・右.母野洞)2006/12/31

鶴形山 360m 母野洞 613.7m 美濃市 2007年11月22日 地形図「美濃」     
                   
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              ルート地図

【時間】
須原駅 09:00 13:10
鶴形山 10:05 73番 13:30
9番の分岐 10:35 母野洞 13:45
200m下り、登り返して
9番鉄塔でお昼を含む
71番
13番 14:20
9番の分岐 12:15 母野駅 14:50


《なぜ、こんな日に》

先週末、R19内津峠を走行中に飛び石でフロントガラスにヒビが入った。修理の為の代車は貸してもらえないので当日は仕事を休み、電車(注1)で山に行く事にした。

当初の予定の21日の天気は予報ではあまり良くない。それで22日に替えてもらったが、前日より悪い天候予報になってしまった。

《なぜ、電車で》

前回(2006/12/31)母野洞・鶴形山を歩いた時、峠から谷に下ってしまったが、あとで峠から尾根沿いに歩いた方が良かったのではないかと気が付いた。

そんな折、「みのハイク」の小屋番さんからメールをいただき尾根通しに歩かれたという。重ねてそんな折、「御岳が見える里山」さんが2007/2/9の山のコラムで公共の乗り物の利用を提案されました。ならば僕もと思い続け、今日になった。

道順は須原駅から鶴形山、尾根を歩き峠へ、母野洞から71番鉄塔。そこから70番、そして木尾駅に下る。しかし、予定通りにはいかないようだ。

《長良川鉄道須原駅へ》

家を出て小泉駅に向かうと意外といい天気。太多線小泉駅から美濃太田へ、長良川鉄道に乗換え須原駅に向かう。加茂野駅に近づくと真正面に冠雪した山が見えて来た。はて、最初は戸惑ったがすぐに高賀山群と分かった。

関駅を通過すると正面に松鞍山が見え、その横には白くなった瓢・矢坪、手前には誕生山から天王山、
この景色を車窓から見ただけでも電車に乗った甲斐があった。そして、須原駅に到着、ここまで2時間を要した。

美濃駅から望む瓢ヶ岳   長良川鉄道須原駅
         美濃駅から望む瓢ヶ岳?                           長良川鉄道須原駅

《鶴形山へ》

国道に出て、線路を横切り、用水に掛かる橋を渡り山道に入る。忠魂碑の前を通り「山頂へ」の標識に導かれ展望台に着いた。ここからは昨年の宿題をかたずける為、目印の付いたルートではなく少し戻って一つ東の尾根を登る事にした。

最初は歩きやすかったが鶴形山トンネルの上辺りに壊れた圧力計が4本あり、その先は少々歩き辛い。葉っぱに付いたシズクをかぶり鶴形山山頂へ、そのまま通過して10番鉄塔に着いた。

なんだろう?   冠雪した片知山
             なんだろう?                       10番鉄塔から冠雪した片知山

《道迷い》

足元がかなり汚れてしまい帰り電車に乗ることを思い、スパッツを着けた。尾根を西へ行くとすぐに11番鉄塔への下り口があり、つぎに9番鉄塔への分岐がある。

                9番鉄塔への分岐、ビニール紐は何だろう
                  9番鉄塔への分岐、ビニール紐は何だろう

さらに尾根の上をヤブを分け西に進むとガケに出た。向きは西南西で多少違うが誤差の範囲と思い辺りを探すが尾根が無い。9番の分岐に戻り少し下ってみるが明らかに南を向いている。もう一度さっきのガケに戻り右側から斜面を下ってみたが尾根らしい箇所は無い。

急斜面を6・70mも下ってしまうと「小沢一郎式プッツン」で登り返す気がせずそのまま下ってしまった。植林があり、その中を下るがシリモチをつきズボンがドロドロ。電車なのに。作業路があり林道跡になった。そして中電のカンバン。番号は消えている。林道に出ると祠があり、その横にカンバン。今来た方が7番、北に向かって8番、ようやく現在位置が分かった。

7・8番鉄塔の標識   林道
           7・8番鉄塔の標識                              林道

《尾根道探し》

時間も早いし登り返す事にする。それにしても200mも下ってしまい、小さい山なので問題ないとは言えムダな事をしてしまった。8番から9番への巡視路は明るい尾根の道で気持ちよく、時間もいいのでので9番でお昼にした。

9番鉄塔付近から東海北陸自動車道   予想外の青空
     9番鉄塔付近から東海北陸自動車道                          予想外の青空

主尾根に出合、左折すると50mくらいで小さなコブがある。これをほぼ直進するとガケにでるが、よく見ると尾根の分岐点にも見える。一旦右折する感じで進むと明らかに尾根になり、所々にビニール紐が付けてある。

《峠へ》

尾根道が確認できたので安心して電車の時間を調べてみると、木尾駅15時18分発にはあと3時間しかない。次は16時24分発。もし峠に下る分岐が分からずに迷ったとしてもこれには乗れるだろうと進む事にした。

北側は桧の植林で、これも350m付近で二次林に変わる。400mより高いコブを2つ越し、次のコブが分岐点と頭に叩き込み歩いて行く。そして、これだと思ったコブを通り過ぎて尾根の向きを確認すると南に向いている。

主尾根上で唯一の展望   尾根道
        主尾根上で唯一の展望                                尾根道

そして、さっきのコブにも戻り、間違いなく峠への尾根に乗った。所が主尾根上にはテープがあったが、この支尾根には1つもない。心細く思っていると見覚えのある鞍部に出た。片知に向かっては明確な道が有り、母野に下る道もあるがこれは見せかけ、1年前にえらい目に遭わされた。

峠   片知に向かっている道
            峠                                 片知に向かっている道

《母野洞から70番鉄塔へ》

とにかく急ぐ。あと2時間。73番の手前で足がつりそうになり、73番の日陰で座り込む。母野洞の山頂では写真を撮り、すぐに下山。と切開きが有ったはずだが見当たらない。コンパスをセットして小走りに下ると尾根を確認、71・72の巡視路に出合、平らな尾根道を落ち葉を踏みながら71番鉄塔に到着。

明るい登山道   母野洞山頂
           明るい登山道                                母野洞山頂

《集落へ下山》

そのまま直進すると何だか変、倒木が道をふさいでいて、左を見ると70番の鉄塔が見える。と言う事70番への分岐を見落としたようだ。去年歩いた境界尾根を下っているのだろうと思っていると、鉄塔に出合った。

そこには中電の標識があり、左14・右12となっていて、ここは13番だ。また、間違ってしまった。
あと1時間、ならば14番に出て木尾に下りようと思い左折したがこの巡視路は道が抜けていて、14番まではかなり時間が掛かりそうなので引返した。
   
                14番鉄塔から70番鉄塔を見る
                      14番鉄塔から70番鉄塔を見る

12番への巡視路に入るとこちらもかなりひどいがとにかく急ぐ。谷に出合、下ると集落があった。送電線が長良川を横切る位置から見て、ここは母野の集落だ。電車の時間まであと30分、十分に余裕が出来た。

 長良川鉄道母野駅  長良川鉄道母野駅
                          長良川鉄道母野駅

《母野駅から小泉駅》

待合所(といってもカコイとベンチのみ)の中でスパッツをはずし、ザックの中を整理して、身だしなみと整え電車を待った。当駅で三人の子供が降り、乗客は僕を含め2人のみ。所が梅山駅で大挙して女子高生が乗り込み、更に関下有知駅でも。
さすがに梨割山が見える頃には乗客もまばらになり、静かに美濃太田駅に到着した。

小泉駅には少し遅れて16時43分に着き、家に帰ったのは広報のチャイムが鳴った5時ちょうどだった。

《雑感》

最初に地図に書き入れた尾根の線をほぼ直線とした為に失敗してしまた。それにも増して電車での山旅は思う様にならない事を実感させられた。


注1:長良川鉄道は気動車だそうだが一般的な呼び名とは思えず、電車とした。



美濃一人山名録07鶴形山・母野洞