イノ洞

基幹林道から見らイノ洞
基幹林道から見らイノ洞

イノ洞 1108.9m 郡上市和良地区 2006年7月30日 地形図「下呂

ルート地図

【上り:車道終点−7分−フェンスの扉−10分
            −尾根の分岐点−35分−山頂】

【下り:山頂−40分−車道終点】

《今回の目的》

前回(2006/6/2)の下山ルートを検証して、最短の登りの

ルートとして確定する為。

《公団幹線林道 八幡・高山線 終点へ》

鹿倉地内の大月谷への分岐のT字路から約2Kmのところに左

へ入る2車線の立派な車道が有る。地形図はまだ修正されて

いないが3.2Km続いていて、佐畑橋を渡ると道路と直角の

法面に突当たり終点になる。前回来た6月には工事をしていたが、今は今回分の工事が終了した

らしく、資材も小屋もきれいに片付けられている。この広場の片隅に駐車して登山口とした。

 基幹林道終点 東洞林道入口 寸断された東洞林道
        基幹林道終点                 東洞林道入口               寸断された東洞林道   

《山頂へ》

フェンスの入口

 7・8分で東洞林道が左岸から右岸に渡ると、そ

 の少し先に鹿防除の為のフェンスに扉があり、こ

 こからフェンスの中に入る。35年生位の杉の植

 林の中に杣道が続いていて、これを5分ほど歩い

 て行くと右手に明るい斜面が見える。15年生位

 の桧の疎らな植林の斜面を適当に登ると、平坦な

 尾根になる。そして、すぐに前回の分岐点に着い

た。この間約5分。

分岐点までに踏み跡はなかったので、これで今回の目的のルートの確認は終わってしまった。

しかし、山頂までは行く事にする。分岐点のすぐ上で北の沢に下りる踏み跡が有った。

前回の6月に比べると、踏み跡は笹の葉に隠れて更にはっきりしない。でも笹は膝くらいの背丈

で木々も疎らなので不安は無い。それに前回もあったが、ピンクのテープが時々付いている。

振り返ると御岳が顔を出し、あまりなじみの無い北濃の山々も右手方向に望めるようになる。

そして、山頂。

《山頂にて》

三角点のヤブ

 とにかく、前回見つける事が出来なかった標石を

 探す。点の記ではフェンスから西側1mの所とあ

 る。下から見えた高みの辺りから対空標識の周辺

 を探す、と、笹ヤブの中に赤布がある。

  三角点 三角点
有った。前回はこの笹ヤブの中は見なかった。しかし、6月には赤布は無かったからそれ以降の

お客さんが赤布を付けてくれたのだろう、感謝。

そして、展望を楽しむ。御岳の横には遥かに霞んで乗鞍も頭を出している。手前の尾根は乙洞か

ら和良岳へ、目を転じると東洞岳。その横には3段の階段状の山、納古山だ。堂塚山も「忘れな

いで」とちょっと背伸びをしているようだ。とにかく見飽きない。

 御岳 乙洞 東洞岳
         御岳                   乙洞(背の低い方の峰)                東洞岳 

《下山》

上から見てもやはり踏み跡が見えない所もある。分岐点の手前の沢に下りる踏み跡を見てみるが

少々気持ちが悪そうなのでヤメにした。分岐点を右折して、真っ直ぐに下っていくとやはり往路

の尾根の取付き付近から杣道に出た。東洞林道に下りて先程の沢の入口を探すと5分くらい先に

有り、ここにもフェンスに扉があった。歩きにくそうだが、冬ならばコチラからのほうが良さそ

うだ。車に戻り靴を脱ぐと何とヒルが靴下に付いている。山頂で見た時にはいなかったので下山

時に付いたのだろう。それにしても美濃の山で初めてお目にかかった、記念すべき第1匹目だ。

《登路の検証》

やはり佐畑峠経由よりは今回のほうが遥かに短時間で登れる。多少のヤブがあるが晩秋から積雪

前、歩く気になれば除雪前から春の芽吹きまで。1時間で登れて、これだけの展望のある山は

そうはないだろう。


美濃一人山名録06イノ洞