コカシ洞

ソボ洞から見たコカシ洞
2005年5月ソボ洞から見たコカシ洞

コカシ洞 745m 本巣市(旧根尾村) 2006年1月29日  地形図「谷汲

【登り:P−30分−本谷を越える−10分−尾根の取付き−50分−北尾根に合流

                       −10分−138番鉄塔−2分−山頂】

【下り:138番鉄塔−20分−139番鉄塔−50分−P】

ルート地図

2005年5月にソボ洞に登ったが、その時は気力が続かずに

コカシ洞には行けなかった。ソボ洞・コカシ洞と並称される山で

あるので、ソボ洞だけでは片手落ちのような気がしていた。

そんな折、「雲よりも高くさん」が尾並坂峠から境界尾根を

コカシ洞まで歩かれ、それなら私は以前下見の際に気になった

本谷左岸の尾根を歩いてみよう。

《本谷の林道へ》

尾並坂峠に近づくと除雪された雪が壁になっていて道幅が狭くな

り車が置けるか心配になってきた。本谷の林道の入口に着くと何と

林道は除雪してある。とりあえず入ってみるが100m位奥の資材

置き場で行き止りになっている。国道に戻ってカーブのふくらみに

車を置いてみたが、急斜面の下で谷側には雪の固りがあり、小規模

ななだれを除雪した感じ。

しかたなく林道の入口の雪の中に駐車した。

 本谷林道入口   林道から望むコカシ洞 林道から望むコカシ洞

《コカシ洞へ》

お墓の墓石は半分くらい雪に埋まっている。と言うことは、今年のお参りはなかったのか。

林道には犬と人の足跡があったが、それも谷に下りてしまうと人の気配は全く無くなり、法面

から落ちた雪はガードレールを越えている。谷芯を過ぎ、林道が大きくカーブすると法面に

階段が現れるはずだが雪に埋もれている。とにかく階段らしい所を登り、斜面に取付くが

ワッパが滑って全く歯が立たない。四つん這いになって雪をつかみ、どうにか尾根に立てた。

植林と自然林の境を行くが10分で植林は無くなり、気持ちの良い疎林の中を登って行く。

雪があって分からないが、尾根の上には切開きがあるのだろうか、全然ヤブっぽくない。

雪の斜面

木の幹をつかむとカサカサと樹皮が剥がれ落ち、

振り返れば舟伏が特徴のある稜線でアピールして

いる。左手に見える鉄塔と同じ高さになったのに

一向に尾根に合流しないと思っているとコカシ洞

の鉄塔はもう1つ上にあった。合流する尾根には

植林があるが、それも山頂丘の手前で終り、また

疎林が続いている。そして鉄塔に着く。

《山頂にて》

申し分の無い天気、空気は澄み、日差しは暖かく、コカシ洞の最高点の方角を除いて、

5万分の1地形図「谷汲」の全ての山が見える。否、鈴鹿・御岳、地勢図の「岐阜」を

はみ出してしまっている。

コカシ洞最高点 魚金山 花房山
  コカシ洞最高点                 魚金山                  花房山

雷倉 能郷白山 岩岳
      雷倉                  能郷白山                 岩岳

大白木山 舟伏山 クラソ明神
    大白木山                   舟伏山               クラソ明神


最高点に行き、時間も早いのでソボ洞に向かって斜面を下ったが、南斜面で、すでに雪が腐って

いる。それに巡視路の標識も無く、巡視路らしき物も無い。この斜面を登り返すのはしんどい、

鞍部の137番鉄塔

 と言うことでUターンし、鉄塔の下でゆっくり

 昼食とした。三角点は無くても、こんなに展望が

 有れば文句は言うまい。ただ、山名同定は以前ほ

 ど真剣でない。やはり、カシミールに頼っている

 自分に気がついた。





       鞍部の137番鉄塔


《下山》

往路を下ろうかとも思ったが、ここはやはり「雲よりも高くさん」の歩かれたルートで

下って見る事にした。最高点からすぐにヤブになり、これならピストンの方がよかったかなと

思っていると疎林になり、139番の鉄塔に着く。ここからは高賀山群の南の端まで見え、

遥か恵那山 高賀山群(矢坪ヶ岳) 139番からコカシ洞
     遥か恵那山              高賀山群(矢坪ヶ岳)        139番からコカシ洞

コカシ洞からは見えなかった恵那山を望む事が出来た。境界尾根は所々に桧の植林があるが

気持ちの良い自然林もある。時々コンパスで確認しながら快調に下って行くと峠から上がって

来ている送電線の鉄塔の下に出た。後で考えると境界尾根はここで右折しているようだが、

何も考えず主尾根を下っていった。車道は見えるが一向に下りていかない。と、突然ガケ。

下降地点

 そう言えば、この辺りは落石防止のネットがあっ

 たのを思い出した。少し戻ってネットに突っ込ま

 ないように下り、ネットの切れ目から車道の下り

 ると、そこは林道の入口で愛車が待っていた。





下降地点


《疑問点》

ソボ洞にあった標識は「137番へ」のみ、コカシ洞には「139番へ」のみ。

139番には「140番へ」の標識があって、下っていた。と言うことは、ソボ洞とコカシ洞

の鞍部にある138番とコカシ洞の間に巡視路は無いのだろうか。137番までの巡視路は

日当から入っている林道なのかな?

いずれにしても、この三岐幹線が出来たおかげで良きにつけ悪しきにつけ、この付近の山は

変わってしまった。



美濃一人山名録06コカシ洞