三ノ又

ミノマタ 1100.9m 揖斐川町藤橋地区 2006年11月3日 地形図「横山

35分で敗退
ルート地図

【登り】原谷林道入口7:40−林道終点9:35

       −(谷へ・尾根へ)−林道終点10:10

【下り】林道終点10:30−林道入口12:10

本日の目標「上谷山(うえんたにやま:旧徳山村)」へ向かう。国道21号で三橋南交差点まで1時間、R303・R417で旧徳山村へ。


《国道417号線》

Yahooの地図では徳之山八徳橋が開通して、この橋の南側から西へ向かいシツ谷を横切る仮道路が消去されている。

もしかすると進入禁止になっているかもしれないと揖斐川町役場に問合せてみるが「分からない」との返事。

次に水資源機構徳山管理所に聞いてみると、1.5Kmくらい先の「徳山会館」までは車で入れると言う。


《上谷山について》

1995年8月5日、「美濃の山」を参考に開田の林道から入山したが付替え道路工事の為に踏み跡が分からず、それでもメダル 滝(08/5/25訂正)の直前から左斜面に取付き右往左往して引き返している。

今回はメダル 滝の手前2〜300mの尾根状の箇所から取付こうと思い出掛ける事にした。

《徳山会館》

ひどい霧の中をダンプカーに前後を挟まれて徳之山八徳橋南詰めまで行き左折した。1Kmで徳山会館に着くと、ここでガードマンに止められた。「徒歩ですぐそこのシツ谷まで行きたいのですが」と言うとえらく高圧的に関係者以外はダメと言われる。職務に忠実のなだろうが・・・・

さて、困った。しかし、こんな事も有ろうかと原谷ルート・ミノマタ行きの地図を用意して来ている。但し、ここら辺は地形図の境目なので印刷した地図しか持って来ていない。
(ちなみにダム本体は5万分の1地形図では「谷汲」に入るという事を今回初めて知った。)

《原谷林道へ》原谷林道
国道417から直接林道に入る付近には駐車出来る場所が無く、裸城の藤橋城から旧道を行く。

この道は過去に1・2度通った事があると思うが本当に狭く、隔世の感がある。そして林道入口付近に車を置いて、身支度をする。

国道417号の橋の下をくぐると、少しで417号からの道と合流し原谷川に沿って進んで行く。
50分くらいで右岸山腹を登るようになるがここより先に車は入っていないようだ。



谷川沿いでは200mくらいあった視界も登るにつれて霧が濃くなり50m先もかすんでいる。しばらくすると霧の層を越えたらしく対岸に大きな山が見えるようになった。
林道から望む鏡山
(印刷した地図の範囲に入ってなかったので気付かなかったが、帰宅後に確認するとこれが鏡山だった。)


地形図の林道終点の辺りで林道は完全に崩壊しているがこの箇所を越えても林道の痕跡はまだ続いている。





滝



前方に、大きなえん堤から水が吹き出していると思ったら15mくらいの2段懸けの立派な滝だった。

路面は岩盤から削り出したようで一枚岩の上を歩く所もある。










《林道終点から・・・ 撤退》

林道終点はススキが群生しているが、3m四方の広場が出来ている。
尾根の先端には古びたテープが有るがとても取付けそうにないので更に進んでみると谷がある。わりと広く歩けそうなので滑り易い岩の上を足元に注意して進むとすぐに2mくらいの滝があり、しかたなく左の斜面に取付いた。
草つきの斜面を登り尾根に上がったが丈余のヤブにさえぎられ全く進めない。

広場に戻りテープの辺りから尾根に上がるがこちらも杉の下枝、ススキに潅木、その上に傾斜がきつい。ヤブをくぐり体を持ち上げ、それを10回程繰り返したがとても手に負えず撤退を決め林道に下ると取付き地点からなんと10m位ずれていた。

登る予定の尾根
帰路、予定したルートの尾根を見てみると100m高くらいまでは約30度の傾斜があるが、その上で傾斜は緩くなり大きい落葉樹が見えた。

でも無理。今年のヤブこぎの体力は男だる山で使い切ったようだ。


《帰宅後》

帰宅後「美濃の山」を読み返してみると、この尾根は伐採され杉が植林されたようだ。
17年の歳月を経て、植林は育たず大半は枯れ、潅木が茂るヤブになってしまったのだ。

廃道の林道を登り手入れに訪れる人はなく、生き残った杉も日の目を見る事は無いのだろう。


《雑記(後日の為)》

 シツ谷の地図 徳山会館から見る工事箇所

 1.徳山会館から先の道路工事は平成20年3月までとなっている。
 2.徳山会館から見ると車道はシツ谷を渡りシツ谷北の尾根の鞍部を越えて伸びている。
 3.工事内容は「船着場整備他」となっている。

「工事が休みの日に行こう」などと思わず、1年半後に大手を振って入山しよう。もしかすると、メダル・オダルの遊歩道が出来ているかもしれない。



美濃一人山名録06ミノマタ