深山 512m 多治見市最高標高地点 560m(?)
多治見市 2007年9月3日 地形図「瀬戸」
2回目の記録へ
【時間】
P9:50−支谷に入る10:20−高根池10:50−北山平11:10
−最高点11:25−(一回りして)−最高点11:55〜12:10
−深山12:20−引き返す12:30−四差路12:50
−大洞池13:20−P13:45
《深山について》
多治見市の最高標高地点は自宅近くの高社山416.6mと思っていたが、平成18年1月に合併した笠原町の潮見の森にある三角点は471.8mとなっている。
「これはアカン」と地図を見てみるとその付近には深山(標高点
512m)があり、その南の土岐市との境界には560m位の地点があった。
国道363号から林道に入れば簡単に最高点には立てそうだが少々さみしい。
それで「深山 多治見市」をGoogleで検索してみるとノンキ君の「深山(大洞ルート敗退)」がヒットした。同じ語句をYAHOOで検索すると「可児からの山歩き」さんの「182深山」があった。
可児からの山歩きさんは不動の滝から周回されていて面白そうなので、これを参考にさせてもらう事にする。
《不動の滝へ》
お盆休みは全て出張でつぶれ、帰宅したのは多治見市が最高気温40.9℃を記録した8月16日だった。それ以降、山を歩きたい気持ちはあるが中々いい機会がなく、今日はお休みとし、朝一番で用事を済ませてから近場の深山の入山地点に向かった。
県道13号を走り、笠原の市街を抜けると「深山谷第一砂防堰堤・深山不動」の大きな案内板があり、それに導かれりっぱな車道を下りて行く。深山不動を通り過ぎ、えん堤前の路肩のふくらみに車を置いた。
《高根池へ》
まずは不動の滝を見に行く。最近の雨にもかかわらず水量は少なくややガッカリ。車道に戻り、終点からえん堤の下を急な階段で下り、谷を渡り、更に急な階段を上り切るとえん堤の上に出る。
えん堤の階段 深山第一堰堤の池
僕が思う砂防ダムとは全く違い、ダム湖が広がっている。ダム湖の周りの遊歩道の突当たりには「大洞池へ」の案内板があるが、この道は違うようなので一つ手前の谷に入ると道があった。
遊歩道の突当たりの案内 深山谷入口
この谷が深山谷なのだろう。送水管をまたぐと小さなえん堤があり、そこから取水している。谷の右岸にははっきりした道は続いているが、もしこれが踏み跡程度ならば美濃の奥山を歩いていると錯覚するほどに良い感じの谷の景色だ。
360m付近で沢を渡ると右手からなめ滝が流れ込んでいてこれも良い。
10分ほどでまた沢を渡ると開けた所に出た。谷は右に曲がり、右岸に踏み跡が無くなり、左岸の雑木林に入ってみたが踏み跡を見つけられない。
少し手前に踏み跡が有ったような気がして戻り、これを行けば高根池に出られるだろうと入ってみたがヤブ。
どうにか抜けて植林に入ったが何も無く、とにかく尾根に上がってみると里山ならではの薄い踏み跡が有り、少し行くと水面が見えて来た。
高根池の一本北の沢筋に迷い込んだようだ。この高根池も農業用水とは見えない。これも砂防ダムなのだろうか。
《多治見市最高標高地点へ》
えん堤から林道に出ると深山谷の右岸を歩いてる。と、2株のサワギキョウを見かけた。林道はこの沢を渡り点名・北山平の北を巻いている。林道合流点から少し下ると北山平に向かって道が上がっている。
高根池 点名・北山平
三角点に挨拶をし、下りは南へ向かう道に入る。真っ直ぐに切開かれていて谷で右折して林道に上がった。
林道を北に行くと、合流点から少し先で分岐する。左から順に無線塔への道、県境尾根(入口は谷に下りる感じ)、そして最高点への道。一番右の草の茂る林道に入るとすぐに分岐して右には小牧基地司令名の立入禁止の看板がある。
地形図にある林道の分岐 航空自衛隊の訓練場の入口
「ごめんね」と言って進むと切開かれた100m四方くらいの平地になっていた。名古屋営林局のカンバンにあった「瀬戸無線標識所」と言う事になるが何も無い。
その平地を横切り一番高い所に行ってみると「暫定 多治見市最高点 564m」なるカンバンがあった。
いやー、驚き。物好きは居るもので・・・、ある意味、感激。
航空自衛隊訓練場及び最高点 最高点のカンバン
《もう一度、多治見市最高点へ》
ここから深山へは尾根を行けば良いと思い込み、方向が変との思いを黙殺し、目印を当てにして進んで行くとかなり下ってしまい、その内に沢を渡り・・・。
あれー、林道が上に見える。馬鹿な、元の林道に戻ってしまった。と言う事は県境を歩いたらしい。急ぎ足でまた最高点に戻り、ちょうど良い時間になったので昼食にした。
おにぎりを食べているとヘリコプターのエンジン音が近くで聞こえて来る。もしかしてこちらに向かっているのかも知れないと思い、急いで撤収した。
《深山山頂へ》
今度は立入禁止のカンバンの有る分岐から北に向かう道を行く。尾根の向きは地形図と符合している。
そして、ビニールテープがたくさん巻いてある鞍部を過ぎ、次のピークが山頂と思われるがタイヤがあるのみで標石が無い。(この時、標石があると勘違いしている事に気が付いていなかった。)
更に標石を探して進んだが尾根が下り始めたので引き返す事にした。(この時点で標石を見付けられないのを残念に思っていたが、標石が有る筈が無いと気が付いたのは自宅に帰ってからだった。)
深山山頂の訓練用の目標 深山山頂風景
《大洞池へ》
自衛隊訓練場に近づくとヘリコプターの爆音が響き、「怒りのアフガン」のランボーになった気分。きっと目標物を捕捉する訓練をしているのだろう。もしかすると目標物は不法侵入した僕かもしれない(笑)。
四差路に戻ると、離陸したようで頭上を飛んで行った。
ここからは県境に沿って歩いていくがほぼ地形図通りに思える。所々に土橋があるが、それ程利用された道なのだろうか。まだ、ヘリは上空を飛び回っている。
と、ササが出てきた。可児からの山歩きさんが言われる大洞池に下る分岐を通り過ぎてしまったようだ。ササヤブを漕いで行くと、下に林道が見え強引に林道に下りた。そして、そこにはかなり広い大洞池があった。
土橋 大洞池
《駐車地点へ》
大洞池のえん堤まで行くと階段があり、谷に下りれるようになっていた。わりと深い谷沿いの道を下って行くと深山谷ダム湖の一番奥の遊歩道の案内板の所に出合い、湖岸の遊歩道を通って車に戻った。
四差路では近過ぎてよく分からなかったが、大洞池堰堤で
はっきりと機影が確認できた。調べてみると小牧基地
救難教育隊所属の救難ヘリコプターUH−60Jのようだ。
《感想》
自宅から30分の所に愛岐丘陵と同じくらい面白い里山が有ったと言う事に驚いた。いまいち、地形図が読めなかったが、2回目はきっと読み切れるだろう。もう2・3度通い踏み跡の地図を作ってみたい。