大平山

坂桶から望む大平山
坂桶から望む大平山

大平山 700.9m 下呂市金山地区 2007年2月12日 地形図「下呂

ルート地図
【登り】P12:55−脇谷峠13:15
           −脇谷峠13:25−山頂13:45

【下り】山頂13:55−P14:25


                  


《坂桶(さこけ)の村へ》

横谷川沿いの道は50mくらいの間は車がすれ違えないので通りたくないが、菅田から入るとかなりの大回りになるので対向車がこない事を祈りながら通り抜けた。

坂桶の集落の一番奥に駐車すると最奥の家の方(Nさん)が顔を出されたので事情を話し、車を置かせてもらう。

事情とは、昨年の夏、隣の家(Uさん)の庭先を通り大平山に登ったが同じ道を戻るつもりでテープを付けて来た。しかし、脇谷峠の方から下山した為にテープを残してしまったので今日回収しに来たという事。

《脇谷峠へ》

前回は峠から地形図の破線に導かれ谷を歩いたが古道は無かった。しかし、集落近くには谷の右岸に道があり、また峠の南の斜面には踏み跡が有ったように記憶していたのでこれをつないで歩いてみたいと思っている。

それで、沢の右岸の道に入ったが、石垣の所で途切れてしまった。さっき聞いた話では尾根と谷の間に道があると言われたので斜面を登ってみるがそれらしい踏み跡はなく、植林の中を適当に歩いて峠に立った。

やはり峠には右に踏み跡があり、これを逆にたどってみると5分で分岐して、左は谷に向かって消え、右はヤブに消えてしまった。集落から5分、峠から5分として、その間の200mくらいは植林に消されたようだ。

集落近くの峠道 峠からの踏み跡
集落近くの峠道 峠からの踏み跡


《山頂へ》

峠から国土調査の赤と青のクイを目印にして登って行くが下から見るとクイは見付けにくく、標識見いだし用のテープが役に立つ。半年ぶりに再会した標石だが、二等三角点だとは知らなかった。

標石 半年で退色したビニール紐
標石(二等三角点) 半年で退色した荷造りヒモ(元は赤)

《下山》

前回は5分戻ってテープをはずしたので、少々心細い思いをして下っていくと6分で最初のテープがあった。そこからはよくもこれだけ付けたと思うくらいたくさん付けてある。
と、次のテープがなくなってしまった。視線を低くして探してみても見付からない。

しかたないのでコンパスを合わせて下っていくと踏み跡が出てきた。半年前なので忘れていたが、踏み跡がなくなりテープを付けた事を思い出した。

それにしてもテープの色が半年でこんなに色があせるとは思わなかった。あとは薄い踏み跡を拾い杉の植林に入ると入口の大岩が見え、倒木をかわしてUさんの家の庭に出た。

沢の入口付近 沢の入口付近の大岩
沢の入口付近 沢の入口付近の大岩

《世間話》

車に戻ろうとNさんの家の前を通るとちょうど庭先に見えたのでお話を聞かせてもらう。
「坂桶には10軒くらい有りますか」⇒「そう大勢はおらんな」
「あの山はオオヒラサンと言うのですか」⇒(山の方を指差し)「あの辺りをオオヒラと言うが、山の名前かどうかは分からんな」
その時は聞き流してしまったが、オオヒラサンという名の山はないとNさんは言われたのだ。点名・笹洞では寂しいし、据わりが悪い。やはりここは酒井先生が言われるように「大平山」と呼ぶ事にしよう。


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美濃一人山名録07大平山