ホハレ峠付近から望むトガス
トガス 1076.8m 揖斐川町坂内地区 2007年11月25日 地形図「横山」
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【登り】ホハレ峠9:40−尾根の取付き9:55−池10:20
−山頂11:05
【下り】山頂10:55−池11:40−林道出合11:50
−ホハレ峠12:15
《前書き》
前回は雨の中、ササの上の倒木の重さを実感して、引返している。今日は福井県嶺南地方の天気予報も一言「晴」となっていて申し分ない。
ただ21・22日の寒波でホハレ林道が何所まで通行できるかが
気がかり。
《ホハレ林道》
国道303号から見上げる700mくらいの山の谷筋には雪が見え、ホハレ峠まで行けるか不安になる。川上からホハレ林道に入るが、幸い通行止めにはなっていなかった。川上浅又川を離れ斜面を登りだすと所々に雪があり、一部路面にも残っているが大した事はない。
前回来た時の林道の工事は終わっているが、その部分は未舗装だ。でも路面は当然新しく旧ホハレ峠まで難なく登りきれた。路肩には軽トラが2台、その1台には「門入に行っています」との書置きがあり、峠の手前100mくらいの所に車を置いた。
旧ホハレ峠の石仏 烏帽子山林道
《トガスへ》
烏帽子山林道に入るとワダチと昨日か一昨日と思われる人の足跡が続いている。その足跡は登山者らしく廃棄された軽トラがある次のカーブから尾根に上がっていて、僕もそれに続く。
今日こそはマーカーを付けず地図とコンパスのみで歩こうと思っているが、新しいビニールテープが残っている。背丈を越すササを分け進むと前回の取付き点の上部になり、前回持ち上がらなかった倒木も今日は雪の重みで押さえられたササの上に乗っていて踏み越えてやった。
尾根が広くなると南側の斜面が開け歩きやすくなり右折気味に尾根に戻ると10mくらいの池が出現した。休憩にはもってこいの場所だが先を急ぐ。
ササヤブ 池
ここからは潅木の薄いヤブになり歩きやすい。その上雪が多くなり足跡も明確になったのでこれに追従する。これなら山頂はすぐと思った頃、潅木が岩尾根の上をふさいでいる。足跡は確認できないので、もしかすると先人は迂回したのかもしれないが僕はこの潅木をくぐり・分け・乗り越えようやく通過すると足跡も合流した。その間30m程だったが100mにも感じた。
能郷白山 小潅木のヤブ
足跡ばかり見ていたので気が付かなかったが山頂丘に入っていた。足跡が途切れる。イメージでは左折して山頂だったので辺りを見渡すがここより高い所が無い。そして見上げると4mくらいの所に山名標があった。
山名標 高い位置にある山名標
《山頂にて》
山名標の下辺り、ヤブの切れた辺りを探したが20cmくらいの積雪があり三角点を見付ける事は出来なかった。足跡の主はなんの迷いもなく山名標の下に来ているのでもしかすると初回ではないのかもしれない。
山頂からはっきり見える山は蕎麦粒山と黒津山くらいであとの山は木間越しでしかも逆光。
蕎麦粒山 黒津山
無風で音も無く、全くの静寂。空には雲1つなく、こんないい日にヤブ山の山頂に立てる幸せ、何時までも居たいが気温が高く靴に水が浸みて来るようなので下山にかかる。
《下山》
山頂丘の下から望む烏帽子山 山頂丘の下から望む蕎麦粒山
意識して靴跡を付けたので安心、でも激ヤブは北斜面を迂回しようとも思ったがちょうと怖い。半分くらい来てから迂回した。再度見上げると本当に短い距離なのに未知の登りでは長く感じた。
そして小さい鞍部を過ぎて池にもどった。ここからは一旦尾根を離れ斜面を下るのだが突然不安になりコンパスで確認するが自信が持てない。
またか。最近は景色が覚えられないのか。自分でビニール紐を付ける時には当然足を止め、辺りを見回し、振り返りもして確認しているがマーカーを付けないと注意力が前方にしか向かないのかもしれない。
さて、コンパスで進み急斜面の境を行けばいいのだが・・・・・。
池まで戻り北北東の緩斜面を下る事にした。前回来た時に林道は歩ける事を確認している。
潅木がうるさいが大したことなく、林道が見えて来たがノリ面が崩れていて林道に下りるのには少々苦労した。林道を歩き、峠では石仏にお礼を言って、車に戻った。
《雑感》
やはり僕には地図とコンパスだけで特徴の無い斜面や台地状の所を歩くのは無理だと悟った。これからは心してビニール紐の回収に努力しよう。
車の運転は5時間、山に居たのは3時間30分。何と効率の悪い事だ。しかし山はこちらに来てくれないのでこちらから行くしかないようだ。