郡上市役所からミヤコ(右、左は荒山)
ミヤコ 828.0m 荒山 770m 郡上市八幡町 2009年4月18日 地形図「八幡」
【登り】 P8:50−林道峠9:55−三角点10:15
−ミヤコ山頂10:20〜10:45−荒山山頂11:15
【下り】 荒山山頂11:25−P12:35
《ミヤコについて》
郡上市の方からメールを頂いた。その方は八幡町荒倉の
お生まれで、現在は大和町にお住まいとの事。そのメールの内容は山名に関するものだった。
美濃の山一覧の八幡で荒倉の頭とされている山(点名有坂 828.0m)は地元ではミヤコと呼ばれ、その南東の峰は荒山との事。わざわざお教えくださり、大いに感謝したが、生活の変化でなかなか見に行けなかった。
そして、今日ようやく、「都」と呼ばれるほどの山を見に行くことにした。
《駐車地点まで》
八幡ICの信号から勝更大橋を渡り右折、1Km行くと神社があり、ここを左折する。広い道も郡上クリーンセンターから細くなり、すぐ先の採石場からは地道になる。橋を渡って400mカローラでは限界、路肩に車を置いた。
《林道の峠まで》
駐車地点から「親指ナビ」を開始、地形図通りの林道を歩く。20分後の510mHのヘアピンカーブまではカローラでも来られたようだ。ここから先にも新しいワダチは続いている。軽トラなら行けるだろうが、生命保険は必要だろう。
550mHからマイカー 大和町市街と白山
途中の尾根に踏み跡を探したが、どれもヤブっぽく、ショートカットの希望はなくなった。そして、我慢を重ね65分で峠に着いた。
《点名有坂からミヤコ山頂へ》
植林の境に2・3年前の切開きがあるが、歩きにくい。日の当たる所はヤブになっているので植林の中を歩いていく。この辺りにはモミの大木が多い。
左から尾根が登って来て、その合流点の付近に三角点があるはずなので慎重に進んで行くと発見。物好きはいるらしく古びた黄色いビニールテープが二本巻いてあった。
更に進んで最高点を探す。切開きを行くと、突然大木の植林に出た。この辺りが最高点ではあるが、更に進むとすぐに自然林になり山頂丘の端になった。木の間越しに八幡の市街が見え、最高点ではないがここをミヤコの山頂と決めた。
点名有坂 ミヤコ最高点 ミヤコ山頂
モミの木が林立した「山頂」はとても気持ちが良く、辺りも疎林で何も言うことはない。
アイツにあんな事言われた、こんな事言われたと思い悩んでも、このモミの大木には悲劇でも喜劇でもなく、そこに立っているのだろう。
やはり、「都」はここにある。
《荒山へ》
峠に戻り、反対側の切開きに入いると、こちらの方が歩きやすい。右は植林、左は自然林で植林の中に道は続いている。そして、植林が終わると良い感じの林になり荒山の山頂に着いた。何もない。大きい岩があり登ってみたが何も見えない。
荒山取付き 荒山山頂風景 荒山山頂風景
《下山》
林道に戻ると、そこには軽のパジェロが停まっていて、犬が走り回っている。「ミヤコ・荒山 聞いたことがない」「ここらは竜牙とか坪佐という」と言われたが、ともに麓の字名だった。この方は40才くらいの男性で八幡の方らしい。
次の東殿山(とうどやま:この山も同じ方にお教え頂いた)へ向かう為、ヒザに痛みを感じながら、荒れた林道を急いだ。
林道からの展望
《郡上市役所付近で》
駐車禁止のコーンを置いてみえた方に、山を指差しながら山名を尋ねたら、知らないと言われ、文化センターの受付に通された。そこで同僚の方にも聞いてもらったが分からないと・・・・・。今度は行政地図を出されたが、老眼鏡がなく、また山名が載っている訳がないので、お礼を言って外へ出た。
巡回バスの運転手の方にも聞いてみたが分からないとの事だった。仕方なく隣の有料駐車場に車を置き、東殿山へ向かった。
《山名に関して》
林道の峠で1人、文化センター内で2人、市役所駐車場で1人(全て男性40才〜60才代)にお聞きしたが、山名の確認は取れなかった。きっと八幡町市街に山名はなく、亀尾島川の流域限定の呼び名なのかもしれない。
メールにあった、「口の悪い友人曰く、『山頂から八幡の街がみえるから、それが都に見えたんだろう』」という一節からすれば、その都の人がその峰をミヤコとは呼ばないだろう。
多数決では負けてしまったが、たとえお一人の意見でも「我は征く」、ミヤコと言う奇抜で奇想天外な山名は大いに気に入った。私はこの山を「ミヤコ」としよう。