東殿山

東殿山(とうどやま) 578m 郡上市八幡町 2009年4月18日 地形図「八幡

ルート地図
【登り】 駐車場13:05−赤谷城跡13:50−山頂14:05

【下り】 山頂14:20−赤谷分岐14:33−駐車場15:10


《東殿山山頂へ》

ミヤコの山名確認は出来なかったので、あきらめて、文化センターの隣の有料駐車場に車を置いた。時間制の駐車場に車を置くのは山に通い初めて以来、初めての出来事だ。

今日はこの地域の祭礼らしく、愛宕神社も人が多い。
愛宕公園の入口に登り口の案内でもあるのかと期待したが公園内の案内のみ。

しかたなく、年配の方に聞いてみると、よく分からないが石仏を追ってみたらと言われた。遊歩道を行くと石仏が並び、幾つかを通り過ぎてからよく見ると27番となっている。西国三十三観音のようで、それを逆順に登っているようだ。

しばらく行くと、歩道が分かれ赤谷山城跡の案内と祠があり、ここから山道が登っている。手入れの良い植林の中を登っていくと見晴らしの良い尾根になり、中央に稚児山、その手前には国道256号線の堀越峠へ向かう九十九折りがすぐそこに見える。そして、吉田川沿いの山々にも挨拶を送った。

 国道256号と稚児山   吉田川を挟んで左は絶高、右はトノ洞
           国道256号と稚児山                      吉田川を挟んで左は絶高、右はトノ洞

すぐに急な斜面に出合うが、ロープの横には階段が作ってありありがたい。足元を見るとコウヤマキの落ち葉で埋め尽くされていて、見上げるとコウヤマキの森になっていた。

赤谷への分岐を過ぎると、その先に赤谷山城跡の案内があり登っていくと山城跡で行き止りになった。
分岐に戻ると、ここで登ってくる人と出会った。道を聞くが初めてで分からないと言われ、仕方なく乙姫方面の道に入る。

520mH付近で左右にトラバースする道の分岐になったが案内はない。よく分からないので真ん中の高みを直登すると東殿山山頂に到着。但し、進入禁止のロープを股がなけらばならなかった。

 案内板 赤谷山城跡 東殿山山頂
         案内板                     赤谷山城跡                  東殿山山頂

《山頂にて》

しばらくすると先ほどの方も同じコースで登ってみえた。お話しを聞くと城跡めぐりが趣味で昨日は大野市にみえたと言う。山を歩く人にも別の趣味の人があることに初めて気付かされた。

《下山》

下りは今来た道(?)を戻るか、東へ行くか、西へ行くか悩んだ。自分は西と思ったが、城跡巡りの方は東と言われそれに従った。数分後分岐点に着いたが、山頂から西に行くとここに戻れなかったのだろうか。

その先の分岐からは赤谷へ下った。分岐からすぐに「水呑場跡石垣」があり、また多様な樹相もあり、尾根道よりもこちらの方が景色の変化があって面白い。次々に桟道が現れ、横を見ると滝になっていたりで飽きさせない。と突然、眼下に建物が出現した。赤谷不動明王だそうだが、全く予備知識がなかったので驚いた。

 水呑場跡石垣 桟道 赤谷不動明王
        水呑場跡石垣                   桟道                     赤谷不動明王

そして、マジンガーZに挨拶をし、墓地の中を歩き市役所の横に出た。

 マジンガーZ   愛宕神社
             マジンガーZ                                愛宕神社

《感想》

市役所の裏に、こんな感じの良い山があるとは羨ましい限りだ。険しいながらも、桟道が整備され、歩道も程良く整備されていて、これで市街地の展望が開けていれば最高の山歩きの公園になるだろう。

山笑う景色を愛でながら、国道を行くと「さくら道ネイチャーラン」のランナーが走っていた。何もそんな苦しい思いをしなくても・・・・・などと思いながらも、ふと考えた。250Km走る人も、泊まりがけで城跡を巡る人も、何もない山を歩く人も、それぞれのアイデンティティー・自分らしさを求めて、日常から遠い所で心を遊ばせているのだろう。

悲しいかな、現実逃避。そうでなければいいのだが・・・・・



美濃一人山名録09東殿山