栗ヶ谷中腹から望む金糞岳
金糞岳 1327m 白倉岳(点名深谷1) 1270.7m 点名川上 1277.2m
揖斐川町坂内地区 2009年10月11日 地形図「横山」
【時間】
登山口10:10−金糞岳11:00−白倉岳11:30
〜11:55−金糞岳12:30−点名川上12:50
−登山口14:05
《金糞岳について》
1988年7月に「名古屋周辺ワンデイ・ハイク」を参考にして、
中津尾根ルートで登っている。
当時、鳥越峠に続く林道は工事中で1回だけ林道を
横切ったように覚えている。
このコースは滋賀県の山岳会が切開かれてと記憶していたが、今回調べても分からなかった。
深くえぐられた掘れ道が続き、尾根上を歩いているのに
谷を歩いているような感じがした。
《登山口駐車場にて》
栗ヶ谷から金糞岳登山口に向かう。駐車場にはすでに7台の車が止めてあり、自車は車道にはみ出して駐車した。
準備をしてみえた軽トラの方が「金糞岳の北にある三角点に行ったことありますか」と聞かれた。
僕は印刷した地図を見せて「これですか」と言うと、「いいえ、ここじゃなくて900数十mの三角点。これは川上ヤブ山」と言われた。
その900数十mの三角点は聞いた事もないし、もちろん、行った事もない。それよりも金糞岳の北400mの所に三角点が在る事を知った。これはぜひ行ってみよう。
《金糞岳へ》
掘れ道を登って行くが、20年前は普通のヤブ道だったような気がする。歳月が経ち、マサドが流れて掘れ道になったのだろう。展望が開け、栗ヶ谷、その後に奥伊吹スキー場や伊吹山、木の間越しには琵琶湖が見える。
金糞岳山頂に着くが、誰もいない。ここまでに3台分の方とすれ違っているので、残り4台分の方は白倉岳に向かっているのだろう。
《白倉岳へ》
山頂から下って行くと伊吹山から琵琶湖の展望が広がり、東俣谷本谷が望まれる。振り返れば金糞岳山頂から少し標高を下げた平坦部が見えるが、その先端に三角点があるのだろう。
本谷 金糞岳山頂と点名川上(左の肩)
登り返しの辺りで軽トラの方とすれ違った。三角点の事を聞くとササのヤブで30分くらいと言われた。
山頂に着くと、夫婦が2組見えたので(これで6台分)、もう1組はと聞くと、「若い方が、ここから先に行かれた」との事。何処に向かったのだろうか。
展望はあまり良くないがここでお昼にした。
《点名川上へ、そして大展望》
この時点で点名は当然知らなかった。でも、ご近所の三角点にはご挨拶行こう。
そして、金糞岳に戻り、石碑の後からヤブに入った。かなり古い切開きの跡があり、ササは背丈を越えている。ザワザワザワザワとヤブをくぐると、途中でヤブが途切れて展望が開けた。
更にササヤブを漕ぐと、ヤブが刈られた感じがしない天然の広場に出た。三角点の標石が鎮座し、プレートが2枚。1枚は標高のみ、もう1枚には川上武山岳と書かれている。
点名川上 三角点から金糞岳
展望はすばらしく、伊吹山から反時計回りに180°以上広がっている。
かなり以前から現地で山名同定はしなくなたが、自宅に帰りカシバードと写真を付き合わせてみて、
すご〜く残念な気持ちになった。
なんと三国岳から伊吹山まで全ての西美濃の山々が見えていたのだ。これは明らかにカシミールの負の部分だろう。
そして、本当にここが山に見えるかを確認する為、鳥越林道沿いのランドマークを探すと、堰堤と農作業小屋を確認した。
《鳥越峠から林道を下る》
下山後、鳥越峠を見に行く。峠にはWebでよく見る石碑がり、山間からは特徴のある蕎麦粒山が望まれた。そして、峠から距離を測りながらえん堤を探すと4.9kmの所にあり、点名川上はコブに見える。
更に、農作業小屋は7.1kmの地点にあり、山頂から方位50°なので逆に見ると小さいながら山に見える。しかし、この”山”に地元の人が山名を与えるだろうか。
川上○○山なる山名は、物好きなヤブ山愛好家が名付けたのだろう。しかし、「川上」は分かるが、「武山」の方は少々気にかかる。
えん堤から点名川上(左は金糞岳) 農作業小屋から点名川上
《PCの前で》
家に帰り、まず点名を確認した。そして農作業小屋の位置を地図上で特定して、カシバードで確認した。
いずれにしても”山”には見えないが、点名川上は奥美濃西部が見渡せる最高の展望台には違いない。
葉っぱのある時期(積雪期や残雪期以外)に、これ程美濃の山が見渡せる場所は他にはあまりないと思う。
三国岳から
伊吹山まで
鳥越峠105km