金糞岳北、点名川上から望む栗ヶ谷 (後方はブンゲン)
栗ヶ谷 1074.0m 揖斐川町坂内地区 2009年10月11日 地形図「横山」
【登り】 P8:20−稜線9:07−栗ヶ谷山頂9:13
【下り】 山頂9:20−P9:55
《栗ヶ谷について》
初見は「美濃の山 第1巻」だが、ルートがいまいち分からない。
「Google」では何もヒットしないが、「Yahoo」では「てくてく漫遊記」
さんの「栗ヶ谷・金糞岳」がヒットする。
そこで「美濃の山」の地図を参考にして、「てくてく漫遊記」さんの
ページを読むと、なんとなくルートが浮かんできた。ただ、取り付きは分からないが、現地に行けば分かるだろうと出掛ける事にした。
また、「Dengo’s site」さんのページには鳥越山となっており、山名標も有るようだが、山名は確認できないので、ここでは点名の栗ヶ谷とする。
《取り付き》
鳥越林道を走り、「てくてく漫遊記」さんの言われる水源かん養林の鉄柱を探す。これかと思う物があり、すぐに浅又川の本流を渡る。栗ヶ谷林道の入口でUターンして鉄柱の近くの路肩に車を置き、パンをかじった。
パンがあと少しになった時、浅又川の本流を横切る所から近すぎると感じた。それでもう一度戻り、本流を横切る地点から下って500mの辺りを探すと林道の入口があり、車道から少し奥に水源かん養林の鉄柱も確認できた。
そこから100m下った所に車を置いて残ったパンを食べていると、車が2台鳥越峠に登って行った。きっと金糞岳に登る人たちだろう。
林道入口
《切開き》
切開きの先端は法面の上にあると書かれているが、とても登れそうにない。それで林道に入るとすぐに崩壊していて、その手前の左手の斜面を見上げても、とても登れそうにない。
仕方なく崩壊個所を渡ると、左手にピンクのテープが見えた。伐採した木々の上を慎重に登ると明らかに切開きだった。
この切開きは林道を崩壊させた支谷とフスベ谷(「美濃の山」を参考)との間の尾根上に付けられている。急な斜面が続き、振り返れば金糞岳が大きく見え、工事中の栗ヶ谷林道もはっきり見える。
取り付き 金糞岳と栗ヶ谷林道
傾斜が緩くなると尾根に乗った。
《国境稜線から山頂》
稜線上には明確な道があり、しかもブナの大木の並木道になったいる。そして、すぐに三角点に着いた。国境から3m、確かに近州に入っている。しかし所在地は大字広瀬字栗ヶ谷で美濃の地名が付いた三角点だ。
ブナの並木道 点名栗ヶ谷
木の間越しに金糞岳が見える以外、何もないので、写真を撮りすぐに往路を下山した。そして、予定通りに金糞岳の登山口に向かった。
《この切開きについて》
「美濃の山」の記録は1992年、「てくてく漫遊記」さんの記録は2004年。そして今回歩くと新しい切り口の枝もあり、この切開きは維持の為の手入れがされているようだ。
《感想》
今は無人の大草履の集落から3.5km奥に、今は出作り小屋のある広瀬浅又、更に4.5km先のフスベ谷、そこから20分の急な尾根の中腹にある炭焼きの跡。
山人の厳しい生活の跡を垣間見た気がした。