黒津山
Ca937mから望むアラクラ(左)と黒津山
Ca937mから望むアラクラ(左)と黒津山

黒津山 1193.5m 揖斐川町坂内地区 2010年3月12日 地形図「横山

                                            アラクラの登りで撤退
ルート地図【登り】

旧坂内村役場7:30−小谷山城址8:00−前回の引返し地点9:40

  −鞍部10:25−引返す10:35−(鞍部にて〜11:10)

【下り】

鞍部11:10−旧村役場13:35

《黒津山について》

2005年3月27日に今回と同じ旧村役場から、2006年3月25日には親谷から目指したが、ともに敗退している。
旧村役場からのルートは、パソコンで見るとちょうど画面の上下間一杯になり、美濃平家に次ぐロングコースだ。その上に標高差930m、アップダウンもあるとなれば・・・

周回するツワ者もいるので、無理を承知で再度行ってみることにした。

《旧坂内村役場へ》

夜明け前に家を出た。谷汲の岩坂トンネルを抜けると塔ノ倉には雪は無い。久瀬の乙原トンネルを抜けると飯盛山は白く見えた。更に天狗山が見えてくると尾根にはかなりの残雪が見える。これならば大丈夫だろうと一安心。

役場の下の駐車場に車を置かせてもらった。腰痛ベルトを締め直し、いざ出発。

《登り》

役場の裏から広瀬城跡遊歩道に入る。25分でCa451mの城跡につく。昨日未明の雪が5cmほど融け残っている。

               広瀬城跡
                            広瀬城跡

600m付近で植林が終わるが、踏み跡は700mくらいまであるようだ。800mくらいからヤブが出てきたがまだまだ歩きやすい。

850m付近ではシャクナゲのヤブの歓迎を受けたが、かなりの積雪があった前回もこのヤブは顔を出してた。

910m(前回の引返し地点)の手前の斜面には雪はなくササにつかまりながら登りきると確かに見覚えのある台地に出た。ここまで2時間10分、前回は新雪の中でもがいて2時間30分だったが、それ程変わらない。

               910mのコブ
                           910mのコブ

そして、Ca937mではじめて黒津山が望まれた。アラクラは遠く、その間の稜線の高低差もかなりありそうだ。新雪が20cmほどあり、この少し先でワカンをつけた。

               蕎麦粒山とアラクラ
                          蕎麦粒山とアラクラ

所々にシャクナゲのヤブが起き上がっている。それでも割りと快適に点名片手を通過した。

鞍部手前から見上げるアラクラは結構辛そうだ。でも登り200m強、小一時間で登れるだろう。そこから黒津までの稜線歩きが30分として1時間半、ちょうど12時に山頂だ、と自分を励まし鞍部を後にした。

                
                       鞍部手前からアラクラを見る

一つ目のヤブを抜け、2つ目のヤブを迂回し終わった時、突然「ポキッ」と音がした。心が折れたようだ。
こうなるともういけない、引返す理由を考えている。

 引返し地点のヤブ   一番近くから見た黒津山
       引返し地点(鞍部から3番目のヤブ)                     一番近くから見た天狗山

このまま行っても下山の体力が心配。昼からは気温は上がり、雪を踏み抜いて腰に負担が掛かる。等々。

鞍部に戻り、お昼にした。

《下山》

時間的余裕は十分にある。アッチにふらふら・コッチにふらふら、ぼーと天狗山の稜線を眺め、これを周回する奴は凄いなァ〜などと思う。

予報の通り雲が出て来て、遠景はモノトーンの世界。所が一点、蕎麦粒山に日がさした。山頂は銀色に輝き、何だか別の世界を見ているようだ。

                光り輝く蕎麦粒山
                           光り輝く蕎麦粒山

楽しくもあり、残念でもあった黒津の旅は役場の建物を見て終わった。

《思う事》

黒津山は今日くらいの良い条件でも、山頂にとどかなかった。もう少し体力があればと思うが仕方ない。
黒津山は僕にとって遠い遠い山なのだ。




美濃一人山名録10黒津山



 岐阜0.6〜13.4℃ 役場88km1h42m 3月下旬以降低温傾向