林道終点から望む中越山
中越山 1156m 本巣市根尾地区 2010年4月18日 地形図「能郷白山」
【登り】P8:05−標高点796m8:40−境界尾根出合9:10−国有林界出合10:05−山頂10:40
【下り】山頂11:10−国有林界出合11:35−境界尾根出合12:20−P13:10
《今回のルートについて》
4月4日、みのハイキングクラブさんが「美濃の山 第2巻」に記載のあるルートで登られ、下山は何と別のルートを歩かれて周回されている。その下山ルートは旧美山町と旧根尾村境界の南尾根から支尾根を下られたようだ。そして、そこには作業道があったという。
確認すると「境界尾根を使われるなら楽々ですよ」とのご連絡をいただいた。すぐに行こうと思ったがなかなか都合がつかない。ようやく本日、万障繰り合わせて見に行くことにした。
《下大須鍋倉林道》
国道418号尾並坂峠を越えるのは2005年5月のソボ洞以来となり、本当に久しぶりだ。桜の咲く峠を越えて根尾東谷に入った。松田の集落の次が下大須だと知っていたが、何処にも民家が無い。気が付くと上大須まで来ていた。そう言えば下大須の集落を見たことがない事に気が付いた。
距離を測って戻り、舗装道路があったので入ったが神社で行き止まり。更に少し下ってようやくそれらしい道があった。集落を抜け鍋倉林道の終点まで入ったが車を置くスペースは無く、引返してえん堤前の広場に駐車した。
そこからは中越山が望まれ、この山に登れるんだと気合が入る。
えん堤越しに見る中越山
《境界尾根へ》
取付きは植林界の急斜面。35分程で標高点796m、ようやく一息つける。その少し上でガケが崩れていて下をのぞくと車道が見え、なにやら作業をしているようだ。
眼下の車道 苦し〜い(数珠の木)
急斜面を登ると尾根に出合う感じで境界尾根に乗った。この出合には紙テープを付けた。
《紙テープ(マーカー)について》
先日、インターネットでこんな意見を目にした。
『地形図が読めても、マーキングが必要な程度のスキルでヤブ山にはいるな。
その程度では地形図は読めてないということだ。』
ごもっともとは思うが、そこまで実力は無いし、かと言ってGPSを持つ気はない・・・。
紙テープは全数回収に努力するのでご容赦願いたい。
《境界尾根》
尾根の出合には「木曽三川公社」のクイがあり、登り口から続いている「根尾村」の黄色いクイはこの尾根上にもあった。また、境界尾根の根尾側は植林だったが、いつの間にか周りが全て落葉樹になっていた。
急斜面のヤブになり、踏み跡が不明瞭になる。そして、ガッパ谷に下る尾根の出合った。そこからは国有林界の標石があり、根尾村の黄色いクイも続いている。
境界尾根出合 国有林界出合
いよいよヤブになった。踏み跡はあるのでササヤブにもぐり、足元を見ながら登っていく。右前方に大きな山が見え、あれが山頂ならばまだまだ遠い。そう思うと黒津山の時のように心が折れそうになった。そのうちに山頂に反射板が見えた。「なんだ、あれは日永だ」、急に元気が沸いてきた。
切開きに出た。切り口が新しいところを見ると、きっとみのハイクさんが拓かれた広場だろう。
山頂直下から見える日永岳 山頂風景
《山頂にて》
そこでお昼にしたが、少し先の方が高いような気がする。急いでおにぎりをザックに放り込み、そこまで行ってみたが、低いようだ。やはり山頂はここにした。
真近に日永岳が見えるが、僕が想像できた中越山へのルートは日永から続くこの尾根しかなかった。
歩けるのだろうか。尾根を見るとササが寝ているが、とても入る気にはならなかった。
《下山》
カレンフェルト
ガッパ谷に下る尾根を離れ下ると、カレンフェルトのコブに出合った。登りでは緊張していてゆっくり見られなかったが、墓石のようになっている。円原でもそうだったが、こういう場所でのテーマソングは「いとしのクレメンタイン」。
「Oh my darling Oh my darling Oh my darling Clementine・・・・」 なぜ?
「荒野の決闘」の主題歌で、舞台はツームストーン(墓石)。こじ付けがましいがそういう事になっている。
登りでつけたマーカーのお陰で、迷わずに車に戻れた。それにしても周回の為に、始めてのこの尾根を下った「みのハイク」の先輩方はさすがだ。
《後記》
「みのハイキングクラブ」様のお陰で「未登の山」を一つ減らす事ができ、感謝している。