天王山・誕生山

美濃IC南から望む稜線
美濃IC南から望む稜線


天王山
 537.7m 誕生山 501.7m  美濃市 2011年1月2日 地形図「美濃

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        ルート地図
         上記地図内の南北に走る送電路の鉄塔番号を69は169に、70は170と訂正する(2011/4/3)



     【時間】

駐車場 10:20 70番鉄塔 13:10
林道出合 10:40 最低鞍部 13:40
173番鉄塔 11:15 誕生山(尾根調査) 14:05〜14:25
山頂丘分岐 11:52 最低鞍部 14:40
天王山 12:00〜12:25 駐車場 15:10

《目標》

神洞から天王山・誕生山を周回しようと、両山の間の鞍部に上がるとどうしても重複区間が出来てしまう。
それを避ける為にいいコースはないかと調べると「御岳が見える里山」さんのページに天王山の登りで面白いコースが紹介されていた。

更に、地形図を見ていると誕生山の北の尾根上に鉄塔がある。この鉄塔と誕生山の間に踏み跡があれば巡視路を使い、ぐっると一回りできるだろう。

但し、天王山山頂丘の往復(片道140m)は妥協する。

《グランド駐車場から173番鉄塔まで》

神洞最奥のグランドに着いた。その前の広場に駐車させてもらう。準備をして集落内に戻るとすぐに「175番」の標示板があった。民家と民家の間の狭い道(?)を抜けると物干しがあり、その先で草むらになった。

 グランド   175番標示板
          グランドと175番鉄塔                            175番標示板

どうにか進むと谷川の向こうに林道があり、標示板も見えるが渡れない。仕方なく植林の中を迂回して林道に下り、対岸に渡った。そこにあったのは「174番」の標示板で、これに従って進むと、さっきの林道を横切り、巡視路は続いていた。

登って行くと標示板があり、「174番」と「173番」の示す向きが別々になっていて、この2基の間に巡視路がないと知った。向かうは当然173番。

巡視路は送電線のほぼ下に続いていて、谷の形がなくなると植林の中を電光形に登って行く。350mHで植林は終り、2次林になる。

そして173番鉄塔に着く。雑木が刈られ、すばらしい展望があるが、展望は天王山山頂から楽しめば良いと先を急いだ。

                 誕生山から177番の尾根
                         誕生山から177番の尾根

《A・Bコースで山頂》

意外と長い尾根道。立岩を素通りして山頂丘、右折して8分、そして3度目の山頂。この8分の重複は我慢しよう。

いゃ〜、人が一杯。昨日の弥勒山よりも多いようだ。隅っこの方でお昼にした。
今日は何年かぶりに双眼鏡を持って来た。覗いてみると美濃平家の鉄塔も確認できた。まずはめでたい。

 三角点   誕生山への尾根
              三角点                                誕生山への尾根

《天王山・誕生山間》

天王山を辞し、誕生山に向かう。20分後に最初の「神洞へ」の標示板があった。(上記地図の矢印の位置は不確実)

2つ目は南北に走る送電路の170番鉄塔の下にあった。3つ目は標高点459mに向いていた。

この頃から時間が気になりだした。意外に遠い道のり。もし誕生山から北尾根に入り、引返す事になったら・・・・・、次の最低鞍部から下れるのだろうか・・・・・。

3番目の道標から東への下りはかなり厳しい。枯れ葉の上の雪はすばらしく滑る。ようやく最低鞍部。そこには古道の名残のお地蔵さまがおられたが「神洞へ」の道標は無い。さて、ここから下れるのか・・・。
不安を抱きつつ登りきると97年以来2度目の誕生山山頂。

 峠のお地蔵さま   誕生山山頂
           峠のお地蔵さま                                誕生山山頂

《誕生山山頂にて》

休憩もそこそこに北尾根を見に行く。案の定or意外や、全く踏み跡は無く倒木だらけ、人が歩いた気配は皆無。行って行けない事もなさそうだが時間が掛かりそう。ア〜ァ

山頂に戻ると手ぶらの方が登ってみえた。地図を見せて「こっちの尾根に行きたかったけど」と言うと、「この尾根はどう」と北西の尾根を示された。凄い、横から見ただけで地図が読めるんだ、と感心。

考えても見なかった北西尾根、2人で見に行くと案外きれい。しかし尾根の先端は谷の二俣に落ちていて、傾斜もありそう。やはり最低鞍部から古道を探して下ることにし、お礼を言って別れた。

《安全優先の下山》

お地蔵さまに安全をお願いして、谷へ下る。と、植林の左端に希望が見えた。古道?作業道の名残か、とにかくありがたい。その内に掘れ割道になり、谷の形がはっきりしてくると道は消えた。

それでもすぐに右岸に道が現れ、幾度か谷を渡ると何と中電の標示板があり「誕生山」と書いてある。
以前は、この道が誕生山反射板への巡視路だったのだろう。

完全に崩壊した林道を行く。ようやく新しいわだちを認めると、すぐに愛車が見えてきた。

古道 誕生山標示板 林道
         古道                    誕生山標示板                    林道

《感想》

完全な周回は出来なかった。しかし、極楽寺と神洞の間の峠道が確認できた事は新年早々、良い山歩きができたと満足だ。

出来れば、誕生山から北西尾根を下ってみよう。もし古い杣道でもあれば天王山・誕生山の、神洞からの周回は完結する。




美濃一人山名録11天王山誕生山