釜ヶ岳

葉津から望む釜ヶ岳
葉津から望む釜ヶ岳

釜ヶ岳 650m 加茂郡七宗町 2008年10月12日 地形図「金山」  未登の記録

                                 ルート地図はコチラのページに記載

                                                登頂のページ

【登り】P9:30−林道分岐10:00〜10:30−石積み10:50−引返す11:30

【下り】休憩地点12:15−石積み12:25−境界から下る12:40−林道出合12:55−P13:45

《序》

遥か遠くに見える白い山の頂におわす神も、里山におわす神も、違いは無いのに人は遠くの神に会いに出掛ける。そして、その山は何々名山なる美称が与えられた輝かしい「名山」なのだ。
でも、私が思う山神はもっと身近におわします。
雪の池田富士
十数年前、自宅から見える池田富士(多治見市富士見町 370m)に
登った。
山頂の祠には首の無い神像が祭られていた。
その2・3ヶ月後、母が自転車で転んで骨折した。
もちろん何の因果関係もないと理会はしている。
しかし、その後池田富士には二度と近付かないでいる。

そうした畏敬を込めて、山を見ている自分がいる。
                                              94.01.23自宅から望む池田富士

そんな神さまも含めて全ての神仏に感謝して、なんの変哲もない、植林の里山を歩こう。
こうして憂いなく(いや少しあるが)、また山を歩ける日が来た。

《釜ヶ岳について》

みのかもから山登り」さんが葉津から釜ヶ岳に行かれている。森林管理局の地図は南側の低いコブを山頂としているが、やはり少しでも高い北側のコブを山頂としよう。また、同じ地図にはその西に不動山が記載されていて、黒川側から見ると黒川本谷を挟んで対峙して見えるようだ。

七宗御留山境界絵図にはカマ洞峠やフドウ洞の地名があるが、昔からこれらの山名で呼ばれていたのだろうか。

《葉津から林道へ》

上麻生本郷から神淵川に沿って北上し、立派な七宗役場神淵支所・公民館前で右折、龍門寺は帰りに見学する事にして葉津の集落に向かう。

集落内で70才代の男の人に山名を聞くと、やはり釜ヶ岳を言われた。さらに、不動山を尋ねたが知らないとの事。葉津からは見えないので知らなくて当然か。念の為、「コケ山じゃないですよね」と聞く、「そうだよ。でも下の方はいかんが、上の方に何かあったら採っといで」と言われた。

集落を通り過ぎると、地道の林道になる。狭い林道なので、橋の所で引返そうと思っていたが、その手前に路肩の少し広い場所があったのでUターン。バ・バ・バ・バックで岩に当ててしまった。ショック!!
林道の入口まで戻り、広場に車を置いた。

《林道分岐付近を徘徊》

Webサイトの通りに「星谷⇔栃洞」の案内板があった。その直前に高圧線の下を通ったのでここが地形図にある破線の分岐点と解釈した。

そして、星谷側の林道に入り、真っ直ぐ正面の谷に入った。すぐに谷は分岐しているので破線が示すように右に進んだが、全く踏み跡がなく、その上にヤブで進めず引返した。
林道分岐に戻り、右の釜洞栃洞林道を進んでみたが、それらしい箇所がなく、また引返した。

  林道分岐  手前から左:星谷釜洞林道 右:釜洞栃洞林道


《もう一度、谷へ》

林道と送電線の交点、谷の向きを考えるとさっきの谷しかないと結論し、とにかく谷を登って行く。足場は悪く、その上に間伐された木々が邪魔をして、なかなか進めない。その内に間伐作業の境界になったのか、薄い踏み跡とピンクのテープに導かれ右へ右へトラバースして行く。

そして尾根が近くなり潅木につかまり尾根に上がったが、その尾根はなな〜んと南北に向いている。とりあえず南へ行くと一つコブがあり、あとは下って行く。引返して、北に行くと石積みがあり、国有林の境界標石が有った。

  国有林の境界標石と石積み  国有林の境界標石と石積み


《国有林境界から尾根を登る》

国有林の境界をどちらに行くか、迷ってしまう。とにかく現在位置は全く分からない。気分は右。少し行くと尾根を登る踏み跡が有った。しかも見通せる中では一番高い峰に続いているように見える。

これを登ると岩尾根になり、見通しが利くようになった。すぐ上で右から明確な歩道が合流した。更に登ると痩せた岩尾根になり、ここで気力がなくなってしまった。

歩道の合流点まで戻り休憩しようと思ったが、歩道の反対側はと見ると草むらの中に続いている。これをしばらくこれを行ったが、谷では道は抜けているし、また足がかりのない箇所が続いていて、この道も引返した。

 作業道跡   休憩地点
         休憩地点から見た作業道跡                     左の写真の場所から見た休憩地点

《岩場で休憩》

歩道出合下の岩場でお昼にした。葉津の集落、高圧線の交点、尾根の向き、やはりこの尾根を直登すれば釜ヶ岳の南のコブに出ると確信できた。

ならば登ってきた谷は特定できるが・・・。林道が高圧線をくぐる地点と、林道の分岐点の位置関係が全く整合しなくなってしまう。

ここで気が付いた。橋から林道分岐までにかかった時間に比べて地図上の距離が短過ぎる。と言う事は地形図の破線の分岐点と林道の分岐点はかなり離れているという事か。

 岳山   納古山
              岳山                                    納古山

《国有林境界から林道に下る》

気持ちを取り直し、次回に備えて「道」を調べる事にした。境界を石積みまで戻り、直進する。イメージでは100m以内に破線路があるはずだったが確認できなっかった。

更に進むと木の間にピンクのテープを渡し、「ここを下れ」のマーク。立派な歩道が下っていた。歩道を下ると林道は見えるているのに下って行かず、小尾根を越えている。しびれを切らし適当に下って林道に降り立った。

  ピンクのテープの目印  ピンクのテープの目印


《林道出合から車へ》
釜洞峠への旧道の入口か
さて、どちらへ。
下っている左に行ったが5分で登りになり、引返した。
右はどんどん登って行くのでこれも違う。
いったい何所にいるのか・・・・

送電線の向きとその交点で確認し、やはり左へ進むと
朝の谷があり、林道の分岐に着いた。

ここからは時間を正確に計り、車に戻った。


                     釜洞峠への旧道の入口か

《帰宅後に地図を作成》

別ページの地図を作ったが、どうしても高圧線をくぐる地点と林道分岐の位置関係が整合しない。
高圧線をくぐるとすぐに林道の分岐があったのだが、推定地図だと300m以上離れてしまう。

「みのかもから山登り」さんが地図にない鉄塔ががあったと書かれている所を見ると送電線のルートが地形図と違っているのかもしれない。

《感想》

久しぶりに山を歩き、山の中で迷子になりスゴ〜ク楽しかった。でも、少々勘は鈍ったのかもしれない。
それに林道の走り方も忘れてしまったのか、バンパーの凹みは樹脂の部分だったので直ったが
タッチアップペイントのお世話になってしまった。

次回は破線路を探し釜洞峠を確認し、釜ヶ岳・不動山に登り、そして黒川に回って山名を確認し、山の写真を撮ろう。



美濃一人山名録08釜ヶ岳