点名高屋から 2007/5/13
七宗山(点名:清水 点名:熊之島 七宗町最高点740m峰)
加茂郡七宗町 2008年1月4日 地形図「金山」
七宗高山詳細地図はコチラ
【時間】
ゲート9:20−点名清水9:50−740m峰10:15
−42番鉄塔10:45−点名熊之島11:50
−39番鉄塔付近12:00〜12:25−ゲート14:05
《七宗山について》
そんな山はどこにもない。
七宗山とは七つの神の宿る峰を意味し、中の権現山・御手洗山・細洞山・白川山・大槻山・水晶山・金ヶ嶽の七つの山の総称だと言う。(源流を訪ねてUより)
ただし、その峰々は特定できないと言われているが、「水晶山」とは現在の水晶山なのだろうか。
この山域をミノハイキングクラブでは七宗アルプスと呼んでおられ、昨年の5月9日に点名熊之島まで歩かている。
《林道ゲート前へ》
国道41号から大柿の集落に入り九十九折の道をどんどん登って行くと路面に雪が出てきて、慎重に車を走らせる。「水源の森」の広場を過ぎて500mで菅田大柿林道のゲート前に着く。
菅田大柿林道ゲート 中電カンバン
《740m峰へ》
ゲート右の巡視路のカンバンに導かれて山道に入ると、植林の中に名古屋営林支局の境界標石が続いていて安心して歩いて行ける。
44番鉄塔を過ぎるとすぐに尾根に出合う。これを左へ行きかけたが地図を見ると、この尾根の上に点名清水があるのに気付き引返す。出合から10分で点名清水の標石にタッチ。
尾根出合 点名清水
更に巡視路を進み、43番鉄塔に着く。ここからは去年行った点名高屋、これから向かう点名熊之島が望まれる。
点名高屋 点名熊之島
先に進みかけたが地図を確認するとこのコブの一番高い所が七宗町最高点と気付いた。しかし何所にも踏み跡が無い。仕方なくカヤトの中に踏み込むとすぐに植林になった。
間伐された倒木を越えて進むと踏み跡があるように見え、祠と七宗大権現の石碑のある山頂に到着。
祠 石碑
今日の安全を祈り、そして辺りを探してみるが道らしいものはない。林道から登ってくる道があるとは思うが雪に隠れて見えないのだろうか。
43番から巡視路に戻り、更に進むと林道に出合った。ここから笹ヶタワ林道に入るが廃道になっていてススキの枯れ穂を分けて行くと終点に42番鉄塔があった。
さて熊之島はかなり遠い。でも、天気もいいので行ける所まで行こうと決めた。
《点名熊之島へ》
急斜面を下るとまだ若い植林の上部になり、これが700mの山なのかと思うくらいの景色が広がった。田代山は雲に隠れ、その向こうには白川町の大山白山が頭をのぞかせている。眼下に目をやると飛騨川左岸の耕地が見え、列車の音も聞こえてくる。
田代山と白山 飛騨川左岸(名倉の辺り?)
しばらくして林道出合い41番鉄塔を見送った。ここからは林道を歩く事にする。40番鉄塔の尾根を巻き、このまま行くと境界尾根から離れてしまうので沢状の所から境界尾根に戻った。
植林に入ると雪解けのしずくが降り注ぎ頭を濡らす。そして尾根に出合うと右折してすぐに点名熊之島に着いた。
点名熊之島
あまりに殺風景なので早々に引返し39番鉄塔の辺りでお昼にしようと支尾根を下った。すると皆伐後に植林されてまだ日の浅い傾斜地に出た。
正面に点名高屋、その左に692m峰、濡れていてゆっくり腰を下ろす事は出来ないが穏やかな日差しの中でお昼にした。
この若い植林帯にはフェンスが巡らされてはいるがボロボロにさびている。それなのにゲートにはプラスッチクのクサリがしっかり掛けてあった。
また、さっき尾根に戻った地点とは100mも離れていなかった。そして往路をたどり車にもどった。
39番鉄塔 植林帯のゲート
《後記》
七宗山の中で山名に権現の名があるのは「中の権現山」だけなので、もしかすると七宗町最高点
740m峰は「中の権現山」なのかも知れない。
《山名に関して 2008/2/5》
七宗町史史料編を閲覧することができ、七宗町最高点740m峰は笹ヶタワ、点名熊之島は大畑山、点名高屋は室兼高屋としたい。
これらの考証は「七宗山山名考」に記した。