峰山 881m 円原 871.3m
山県市(旧美山町) 2006年5月3日 地形図「美濃・谷汲」
【P−20分−三本杉峠−10分−鞍部−20分−造林小屋−5分−円原との分岐−10分
−谷の分岐−5分−尾根−7分−峰山山頂】
【峰山山頂−15分−分岐−40分−前回の登山道と出合−10分−円原山頂】
【下山:円原山頂−35分−凹地の鞍部−15分−造林小屋−60分−P】
《峰山・円原について》
円原は2度目でどうにか山頂を踏めたが、テープに導
かれただけで現在位置も分からなかった。
そんな事ではとても「登った」とは思えないし、また
隣の峰山の山頂は踏めなかった。
クドイとは思うがどうしても「美濃の山(第2巻)」の
ルートを確認してみたい。それと大きなドリーネを見
てみたい。それにも増して峰山の山頂を踏みたい。
そんな訳で6ヶ月ぶりにまた柿野川、西洞谷に車を乗
り入れた。
《造林小屋へ》
対向車が来ない事を祈りながら、どうにか無事に西洞林道の入口に着く。三本杉峠までカローラ
でも行く事が出来るが、やはり林道は歩く事にしていつもの場所に車を置いた。
林道の峠から三本杉峠の祠に入山の挨拶に行くと三十二番の観音さんが倒れておられる。腰をか
ばいながら、どうにか台の上に起こして上げられた。さて、三度目の入山。谷に下りて、尾根の
取付きに来ると前回には無かった赤いテープが付け
てある。またかと思いつつ、色あせた黄色のテープ
をたどって行く。鞍部からマヒラ道の薄い踏み跡を
拾い、薄暗い杉の植林の中を通ると谷に出合う。
この辺りで明らかに前回自分の付けたテープを見つ
けた、やはり取り忘れがあるのだ。谷沿いに行くと
すぐに小屋に着いた。例の「円原⇒」の白い板の標
識の文字は消えている。
《峰山へ》
小屋から谷沿いには煩わしいテープも無くなり、谷は南へ向いている。5分も歩くと谷は南東に
向きを変える。ここが円原と峰山の分岐点となるのだろう。この辺りは良く手入れのされた杉林
で枯れ枝が落ちてはいるが何の問題も無く歩く事が出来る。約10分で谷が分かれるが、尾根が
すぐ近くに見える左手の方へ登った。この尾根の北は二次林でコカシ洞から見える植林との境か
?さすがに自然林は気持ちが良く、カタクリもちらほら咲いている。そして、山頂。何も無い。
ただ文字の消えたアクリル板が一枚あった。せっかくなので「峰山」と書かしてもらった。
《円原へ》
下山は南西の鞍部に向かったがヤブがきつく、トラバースして登りの尾根に戻った。円原との分
岐点に戻り、右手の小さな尾根を越えると雪の残ったドリーネが現れた。丸く綺麗な形をしてい
る。更に南側のドリーネとの境の尾根状(?)の所を渡ると前方にお茶碗を伏せたような落葉樹林
の斜面が広がっている。踏み跡は無く適当に登って行くと踏み跡発見。その踏み跡は登る事なく
北側のドリーネの上部をトラバースして消えてしまった。でも前方に尾根が見えるので行ってみ
る。その尾根を登るがすぐに特徴の無い斜面になりテープを付けて行く。しばらくすると山頂西
のコブに着き、少し登り返すと前回のルートに出合った。ここからは倒木があり大変だ。その次
はヤブ、格好良いいカレンフェルトのある山頂は6ヶ月前と変わりなかった。
《下山》
食事は峰山で済ましているので、なにもする事がなく、早々に下山する。前回は気が付かなかっ
たが倒木帯を避けて、植林の中にテープが続いている。今なら自信を持ってショートカット出来
るが前回はとても無理だったろう。倒木を乗り越えコブに戻ったが、ここから真っ直ぐに下りた
いがテープを外す為に大回りをして往路を戻った。そして南のドリーネを見物に行くとこちらも
綺麗な形をしている。もう一度、北のドリーネも見に行くと雪の残っている所は少し深くなって
いる。「ううーん、ここから横穴があって円原川に流れているのだ。」と空想するのも楽しい。
また、この地に3度も来てここの地形は知り尽くした、などと思っていると踏み跡が無い。南の
ドリーネを見て踏み跡に戻り、北に向かい小さな尾根を越えなければいけないのにトラバース気
味に歩いた為、谷を越えてしまっていた。次の谷を下るとちょうど小屋の少し下流に出て一安
心。小屋からは迷わずに下れたが、マヒラ道で花を写そうとした時、カメラが壊れた。まさに
想定外の出来事で戸惑ってしまったが、最後の方で良かった。林道に戻り、「峠のわが家」で
おじさんたちがバーベキューをしているのを期待して歩いたが、今日は残念ながらいなかった。
祭日でこんな良い天気なのに。
もう2度と来ることは無いだろう西洞谷沿いの道を慎重に運転して帰路についた。
《感想》
とても複雑な地形で安心できない。でも円原よりは峰山のほうが地形に特徴があり歩きやすく
思われた。