小谷

小谷 699.4m 揖斐川町久瀬地区 2007年2月4日 地形図「谷汲

ルート地図【登り】墓地9:10−墓地9:20−西尾根出合9:40
     −516m標高点10:00−林道出合10:10
                   −小谷山頂10:30

【大立へ】小谷10:45−地点A11:05
             −撤退11:15−小谷11:45

【下り】小谷山頂12:05−墓地12:50

               周回の記録はコチラ

《小谷について》

「美濃の山 第1巻」にトドノキ谷からの記録が有り、2006年10月8日に入山したが谷で追い返された。

今回は東津汲林道から西尾根か北尾根に取付き、小谷の山頂を踏み、更に南に続く尾根を歩いて大立に登り、一般ルートで東津汲に戻ろうと考えた。

ただ、小谷・大立間の450mの鞍部の北側は地形に特徴が無く不安があるが、木間越しに確認できるかも知れないと思い出掛けた。
しかし、それほど甘くはなかった。

《東津汲林道へ》

何時ものようにR248で美濃加茂から関へ。しばらくすると「根尾へ**Km」の看板がある。という事はこれはR418、寝ぼけているようだ。適当に左折して高富に抜ける。

谷汲山の前を通り、岩坂トンネル・乙原トンネル・久瀬トンネルを通って東津汲に着いた。林道東津汲線の入口から1Kmくらいの所に墓地があり、ここに車を置かせてもらう。

《小谷へ》

お墓に大声であいさつをし、身支度をする。そして、林道を歩き出す。5分程歩き地図を確認すると尾根の取付き点の第一候補はお墓の上だった。引返して、もう一度許しを請い、お墓の左手の階段を登り尾根に取付く。

最初少しの間はヤブがあるがすぐに予想した通りに植林道が現れ、桧の植林の中を登って行く。周回をねらっているので目印は付けないが、念の為出来る限り雪の上に足跡を付けるように歩く。

 標高点516m付近  山頂丘の直下
         標高点516m付近                                山頂丘の直下

20分で西尾根に出合い、尾根が少し北に向くとヤブになり、急斜面を登ると林道の終点に着いた。この林道はすでに廃道になっているようで潅木が茂っている。

山頂風景更に一息、急斜面を登りきると山頂丘の西の端に出た。

この尾根の北側は自然林で冬枯れの木立の間から小津三山が視界一杯に広がっている。

50mも行くと又植林帯になり、最高点に着いた。山頂は植林の中にあるが、何所を探しても三角点の標石が無い。

各務原のクラブのプレートが付けてあり、その付近を中心に探すが、やはり見付けられなかった。その間15分、あきらめて大立に向かう。

              山頂

《大立へ》

山頂から南尾根を行く。西側は桧の植林で東側は自然林。東側のすぐ下には林道があるが地図には無く、これも廃道のようだ。
ここからは塔の倉の山頂丘が見える。

塔の倉

緩斜面を下ると、手入れのされていない植林になり、急な斜面の手前(地点A)で植林は終わった。

ここでコンパスを真南にセットして鞍部を目指して下って行く。急斜面を下りだして10分、特徴の無い斜面で現在位置が全く推測出来なくなってしまった。その上、植生はなぜだか常緑樹になり予想していた視界は得られない。

トドノキ谷に下っているかもしれないと思うとパニックになりそうになり、今なら引返せると思い撤退を決めた。南斜面で雪は無く、自分の踏み跡は分からないが、とにかく高みを目指し尾根に戻った。

《再び小谷山頂》
三角点
南尾根から山頂に戻り、お昼にしようとザックを下ろすとすぐ横に黒い四角い物がある。

やった。さっきあれだけ探して見付けられなかった三角点があった。雪を払い、記念写真を撮る。

撤退を決めたお返しと言う事か。木に付けられたプレートの反対側だったので見落としたのだろう。

《下山》

コンパスも見ず、足跡を逆にたどり45分で車に着いた。

《反省》

鞍部に下る特徴の無い斜面は、最初は南へ下り、少しづつ右へ振ると幾度もシミュレーションをしていたのに、帰宅後にコンパスを見ると真南にセットしたままになっていた。

やはり、不安が先に立ちシミュレーションした事がどこかに飛んでしまったようだ。

GPSを使おうとは思わないが、高度計は必要かもしれない。今回もし高度計があれば450mで鞍部を探す事が出来ただろう。以前持っていた高度計が壊れてしまい、それっきりになっているが購入を検討しようか。

今回の結果は不本意ではあるが、これで東津汲三山(塔の倉大立・小谷)に足跡を残せた。



美濃一人山名録07小谷